赤い星、「火星」の上空を飛行し続けて薄い大気の構造などを詳しく調べるアメリカの探査機が火星を周回する軌道に到達し、NASA=アメリカ航空宇宙局は、「将来の有人探査にも役立つ大気のデータを集めたい」と話しています。 去年11月に打ち上げられ、火星に向けて飛行を続けていたNASA=アメリカ航空宇宙局の無人探査機「メイブン」は、日本時間の22日、正午前、火星を周回する軌道に到達しました。 「メイブン」が火星の周りを順調に飛行し始めたことが確認されると、アメリカ西部・コロラド州にある管制室からは、大きな歓声が上がりました。 「メイブン」は、同じNASAの火星探査機、「キュリオシティ」とは異なって、火星に着陸せず、上空を人工衛星のように飛行し続けて、大気の構造を詳しく調べます。 火星の大気は非常に薄く、地表には強い放射線が降り注いでいてNASAのボールデン長官は、「2030年代以降に予定している火星