ロハス方面の情報をいっぱい持っているカロリー高めの人 ロハスな生活をしている人は「ロハスな生活を手に入れよう!」と意気込む情報を欲しない。なぜなら、既にその生活を手にしているから。とっても当たり前なこの定義を無視するからこそ、極端に言えば森ガールが本当に森にいるかのような、北欧でこじんまりとした食堂をスムーズに開けるかのような錯覚が、長いこと続いている。 こうしていつの間にか、「ロハス方面の情報をいっぱい持っているカロリー高めの人」という矛盾した存在が、殺伐としたシティーに溢れることになる。海外旅行がブームになった1980年代、ガイドブックを読みふけった結果として、行ったことの無い人のほうが行ってきた人より外国の街並を熟知していたという笑い話を聞いたことがあるが、この10年ほど、北欧に対して向けられてきたザックリとした羨望は、かつてのそれに似ているのかもしれない。 トーヴェ・ヤンソンは、自