先週の土曜日、朝の8時頃にヘルシンキの中央バスターミナルに着いた。眠かった。ターミナルにあるキオスクの前から、朝ごはんを食べている友達のマリ*を見つけた。もう一人の友達、ロッタは、バスの出発時間より5分前に急いでやって来た。私たち三人は高校の同級生で、クオピオと言う東フィンランドの都市へ向かおうとした。二年前にもう一人のクラスメートハンナが、その都市へ引っ越したのだ。 私にとってクオピオへ行くのは初めてで、どんな町なのかよくわからなかった。その名物はカラクッコと言う不思議な食べ物だということだけは知っていた。カラクッコは、パンなのかパイなのかよくわからない。ライ麦粉の生地の中に、薄切りにした豚ばら肉とムイックと言う魚(日本語でモトコクチマスと言うらしい)が入っている料理である。オーブンで7時間ぐらい焼かないといけないので、決してファスト・フードではない。 ハンナがクオピオへ引っ越したのは、