昔はアストロアーツのウェブサイトを編集したりしてましたが、しばらく仕事をお休みして、ヨーロッパへ留学するなどして天文学の歴史を研究してました。こんな本も書いたりしてます。 2020年にアストロアーツに帰ってきて、事業企画部で天文学・天文文化の未来に貢献することを目指して色々なプロジェクトに関わっております。もちろん、天文学の過去を覗いてきた経験を活かした仕事もしているので、このブログで時々そんな話題を紹介したいなと考えてます。 最初にお話ししたいのは星(恒星)の名前について。こと座の「ベガ」とか、わし座の「アルタイル」とかですね。星の「固有名」とも呼ばれますけど、これが正式に決まったのがほんの数年前だったってご存じでしたか? 「いやいや、ずっと昔からベガやアルタイルと呼んでたのはなんだったの?」って思いますよね。もちろん、名前自体はずっと昔からあったんですが、世界中の天文学者で作る国際天文
スーパーカミオカンデの検出器内部。円筒形のタンク内壁を覆うようにびっしりと並んでいるのが光電子増倍管(Credit: 東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設)東京大学宇宙線研究所などが参加するスーパーカミオカンデ共同研究グループは8月21日、岐阜県飛騨市神岡町の神岡鉱山跡地にある「スーパーカミオカンデ」が新たな装置として観測を始めたことを発表しました。 スーパーカミオカンデは1996年から観測を開始したニュートリノ検出器で、来年春で観測開始から25周年を迎えます。直径39.3m、高さ41.4mの円筒形をしたタンクの内部は5万トンもの純水(純度の高い水)で満たされていて、タンクの内側には約1万3000本の光電子増倍管(高感度の光センサー)がビッシリと配置されています。 ニュートリノは人体だけでなく地球も簡単に通り抜けるために観測することが難しい素粒子ですが、ごくまれに物質と衝突してチェ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く