ショパンのふるさと、ポーランドで10月に開かれた「ショパン国際ピアノコンクール」で、日本人として過去最高位の2位入賞という快挙を成し遂げた反田恭平さん。 帰国後、NHKの単独インタビューに応じました。 そこで語られたのは、日本のクラシック音楽界の未来に対する危機感です。 27歳の若手ながら、みずから業界を変えていきたいと、ピアニストに留まらない型破りな活動を続けてきた反田さん。 “理想の音楽家像”と、次なる夢を伺いました。
国際宇宙ステーションに長期滞在していた日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんら4人の飛行士は、宇宙船に乗って日本時間の9日午後0時半すぎにアメリカ・フロリダ州の沖合に着水し、およそ半年ぶりに地球に帰還しました。 国際宇宙ステーションにことし4月から滞在している日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんら4人の飛行士は、打ち上げの時に乗ってきたクルードラゴンの2号機に再び乗り込んで、日本時間の9日午前4時すぎに宇宙ステーションを離れました。 そして、クルードラゴンとしては初めて、およそ200メートルの距離で国際宇宙ステーションを1周し、ステーションの詳細な写真の撮影を行いました。 その後、大気圏に突入し、パラシュートを開いて日本時間の午後0時33分にアメリカ・フロリダ州の沖合に着水し、およそ半年ぶりに地球に帰還しました。 宇宙船は近くで待機していた専用の船に回収されてハッチが開けられ、星出さんは作業員の手を借り
大学や企業などが開発した人工衛星を載せた日本のロケット「イプシロン」5号機が9日午前10時前鹿児島県から打ち上げられ、人工衛星はすべて予定の軌道に投入されて打ち上げは成功しました。 大学や企業などが開発した人工衛星を搭載したJAXA=宇宙航空研究開発機構のロケット「イプシロン」5号機は、9日午前9時55分、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられました。 ロケットは1段目や2段目を切り離しながら上昇を続け、打ち上げから1時間余りの間に高度およそ600キロで搭載していた9つの小型の人工衛星すべてを予定どおり分離し、打ち上げは成功しました。 人工衛星は大学や企業などからアイデアを募集して選ばれたもので、宇宙のごみを除去するための技術実証を行う大手機械メーカーの衛星や、宇宙で微生物を観察する大学の衛星、それに、全国10の高専が開発した木星の電波を観測する衛星などです。 また、9日は日
日本の探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星のサンプルの一部が高知市で、地元の科学クラブの子どもたちにお披露目されました。 日本の探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星「リュウグウ」の石や砂のサンプルは、ことし6月から、日本の9つのチームで分析が進められています。 24日は分析チームのひとつでリーダーを務める海洋研究開発機構高知コア研究所の伊藤元雄主任研究員が、高知市の科学館を訪れ、地元の科学クラブに所属する小中学生20人に、分析中の石の一部をお披露目しました。 伊藤主任研究員が、この石を詳しく調べることで太陽系の成り立ちや地球の水の起源などが分かることを説明した後、子どもたちは、数人ずつに分かれて石を観察しました。 子どもたちは特殊な容器に入れられた石をのぞき込み「思ったより小さい」とか「黒くて硬そう」と感想を言いながら、虫眼鏡で観察したり、カメラで撮影したりしていました。 また、参加した子
スマートフォンなどの位置情報の精度を高め、日本版GPS衛星とも呼ばれる人工衛星「みちびき」を搭載したH2Aロケット44号機が、26日午前11時すぎに鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げは成功しました。 日本の人工衛星「みちびき」を搭載したH2Aロケット44号機は、鹿児島県の種子島宇宙センターから26日午前11時19分に打ち上げられました。 ロケットは補助ロケットや1段目などを切り離しながら上昇を続け、打ち上げからおよそ30分後の正午前に、高度260キロ余りで予定どおり「みちびき」を分離し、打ち上げは成功しました。 「みちびき」は、アメリカのGPS衛星を補完し日本でのスマートフォンや車のカーナビなどの位置情報の精度を高める国の人工衛星で「日本版GPS衛星」とも呼ばれています。 現在4機体制で運用されていますが、11年前に打ち上げられた1号機がすでに設計上の寿命を迎えているこ
木星の表面で、光の点がおよそ3秒間、強く輝く珍しい現象が京都大学の天文台によって15日に観測されました。 観測した研究者は、大きさが数メートルの隕石が落下したのではないかとみて、分析しています。 京都大学の有松亘特定助教は、京都市にある京都大学の附属天文台で木星を観測していたところ、15日の午後10時半ごろに、木星の赤道から少し離れた位置で、およそ3秒間、光の点が強く輝く珍しい現象を観測しました。 初期の解析の結果、直径が数メートル程度の隕石が落下し、強く光を発したのではないかとみて、さらに詳しく分析しています。 有松さんによりますと、木星表面での発光現象は、世界でこれまでに8件しか確認されていないということです。 有松さんは、天体どうしの衝突現象を調べるために木星の観測を先月から開始したばかりだったということです。 京都大学の有松特定助教は「なかなか観測できないと思っていたので驚きました
ことしのノーベル物理学賞の受賞者に、大気と海洋を結合した物質の循環モデルを提唱し、二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に影響するという予測モデルを世界に先駆けて発表した、プリンストン大学の上級研究員でアメリカ国籍を取得している真鍋淑郎さん(90)が、ドイツとイタリアの研究者とともに選ばれました。 日本人がノーベル賞を受賞するのはアメリカ国籍を取得した人を含めて28人目で、物理学賞では12人目になります。 真鍋さんは現在の愛媛県四国中央市の出身で、東京大学で博士課程を修了後、アメリカの海洋大気局で研究を行いました。 そして、大気と海洋を結合した物質の循環モデルを提唱し、二酸化炭素が気候に与える影響を世界に先駆けて明らかにするなど地球温暖化研究の根幹となる成果などをあげてきました。 真鍋さんは現在、アメリカのプリンストン大学で上級研究員を務めていて、アメリカ国籍を取得しています。 アメリカのノーベ
新型コロナウイルスの感染拡大で1年半にわたって劇場での公演を中止していた世界的に知られるオーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックが公演を再開しました。 アメリカ・ニューヨークでは17日、1年半ぶりにニューヨーク・フィルハーモニックが劇場での公演を行いました。 劇場では、ワクチン接種の対象ではない12歳未満の子どもを含め、いかなる理由であってもワクチンを接種していない人は入場できないという厳しい措置がとられ、訪れた人たちはスマートフォンに表示された接種証明などを提示して入場していました。 今回の公演は新型コロナからの復活を祝おうと「沈黙から祝いへ」という題名がつけられ、星条旗が掲げられた舞台に演奏者たちが上がると満員の観客が総立ちになり大きな拍手がわきおこりました。 オーケストラに所属するチェロ奏者の工藤すみれさんは「待ち遠しかったです。一時期は、この日がくるとは思えないときもあったの
民間人だけが乗り組む宇宙船として史上初めて地球の周回軌道を飛行したアメリカの宇宙開発企業「スペースX」の宇宙船が日本時間の19日、地球に帰還しました。 「インスピレーション4」と名付けられたこの宇宙飛行は、アメリカのIT企業の創業者ジャレッド・アイザックマン氏が子ども専門病院への資金を集めるために企画しました。 アイザックマン氏を含め4人の民間人を乗せた「スペースX」の宇宙船は、日本時間の今月16日、フロリダ州から打ち上げられ、地球の周回軌道をおよそ3日間飛行しながら、大型の展望窓から地球を眺めたり、子ども専門病院の患者と通信したりする活動を行いました。 そして、日本時間の19日午前7時すぎ、最後のエンジン噴射を行って、大気圏に突入し、上空でパラシュートを開いて午前8時すぎごろ、フロリダ州沖の大西洋に着水しました。 宇宙船は、海上で待機していた船に回収され、船上で4人の乗組員がハッチから次
アメリカの宇宙開発企業「スペースX」は日本時間の16日、アメリカ南部フロリダ州から実業家ら4人が乗り組む宇宙船を地球を回る軌道に打ち上げました。民間人だけが乗り組む宇宙船が、地球を回る軌道を飛行するのは宇宙開発の歴史で初めてです。 この宇宙飛行は、アメリカのIT企業の創業者ジャレッド・アイザックマン氏が子ども専門の病院の資金を集めるために企画し、「インスピレーション4」と名付けられています。 アイザックマン氏ら4人が乗り組んだ「スペースX」の宇宙船「ドラゴン」は、日本時間の16日午前9時すぎ、「ファルコン9」ロケットでフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられました。 宇宙船はおよそ12分後にロケットから切り離され、予定の軌道に入りました。 宇宙船にはアイザックマン氏のほか、小児がんを克服した女性や、公募で選ばれた地質学者の黒人女性など合わせて4人が乗り組んでいます。 4人は、地球か
新型コロナウイルスの変異ウイルス「ミュー株」に国内で初めて、2人が感染していたことが分かりました。 次々に現れる変異ウイルス。これまでにどのような種類が報告され、どのような特徴があるのかまとめました。 WHO=世界保健機関は、2021年8月30日付けで新型コロナウイルスの変異ウイルス「ミュー株」を「VOI=注目すべき変異株」に位置づけました。 ギリシャ文字で「ラムダ」に続く文字として今回、「ミュー株」とされました。 WHOによりますとミュー株は、2021年1月に南米のコロンビアで初めて確認されて以降、南米やヨーロッパで感染が確認されていて、特にコロンビアとエクアドルで増加傾向にあるということです。 新型コロナウイルスの遺伝子配列を登録するウェブサイト「GISAID」によりますと9月2日の時点で42の国や地域で報告されいます。 また、変異ウイルスの情報を集約している研究機関のウェブサイトによ
東京パラリンピックは27日から陸上が始まり、パラスポーツ独自の競技「こん棒投げ」では、都内の高校生が製作した木製のこん棒が初めて使用されます。 こん棒投げは、握力が弱く、砲丸投げややり投げなどが難しい選手が、台座に座って木製のこん棒を投げて飛距離を競うパラスポーツ独自の競技で、パラリンピックでは27日から始まります。 大会組織委員会と東京都は国内にこん棒を作るメーカーがなかったことから、東京 文京区にある都立工芸高校の定時制で木工家具の製作技術などを学ぶ生徒に製作を依頼し、去年3月、大会で使う20本が完成しました。 出来上がったこん棒は、ボウリングのピンに似た長さおよそ40センチ、重さ397グラムの木製の棒です。 生徒のアイデアで、さまざまな大きさの手や障害でも握りやすいように持ち手の形が球状や円柱形などの異なる4種類が作られました。 生徒たちは競技について学び、組織委員会から借りたこん棒
今月24日に開幕する東京パラリンピックのアーチェリー日本代表、長谷川貴大選手が、ほかの選手の弓に無断で触れる違反行為を行ったとして、東京パラリンピックの出場を辞退しました。 日本身体障害者アーチェリー連盟の発表によりますと、長谷川選手はほかの選手の複数の弓に無断で触れる違反行為を行ったとして、東京パラリンピック出場を辞退する考えを示したということです。 連盟は、選手のけがや暴発による事故を招きかねない重大な行為だとして辞退の意向を受け入れ、JPC=日本パラリンピック委員会は代表選手の資格を取り消す方針です。 これで東京パラリンピックに臨む日本代表選手は1人減って254人になります。 長谷川選手は千葉県船橋市出身の32歳。 小学生のときの病気が原因で右足が義足となったあとアーチェリーを始め、19歳で出場した北京パラリンピックでは団体で4位に入るなど、実績を残してきました。 現在はテレビ局に勤
19日朝、近畿の上空で、細長く黒っぽい雲が横いっぱいに連なる様子が確認され、ネット上で話題になりました。「アーチ雲」と呼ばれる寒気と暖気がぶつかってできる珍しい現象だということで、気象庁は、この雲が見えた際には突風が吹くほか、発達した積乱雲による激しい雷雨となるおそれがあり、注意が必要だとしています。 19日朝、ツイッターなどで、アーチ状の雲の投稿が相次ぎ、話題となりました。 19日午前9時半ごろに大阪 大正区で撮影された動画には、住宅街の上の空を、低く平行に連なるように浮かぶ雲の列が確認できます。 同じような雲は、兵庫県でも目撃され、ツイッター上では「幽霊が出そうな雲で怖い」とか「これが過ぎる時に雨降り始めた」などといった投稿が寄せられました。 気象庁の天気相談所によりますと、発達した積乱雲の下で、冷たい空気が吹き出し、地上付近の暖かい空気とぶつかると「ガストフロント」と呼ばれる“小規模
金メダルに輝くのは1人だけ?そんなことはないんです。2人の選手が同時に金メダルを獲得する珍事が、東京オリンピックで起きました。 大会10日目の1日、陸上の男子走り高跳び決勝での出来事でした。 カタールの30歳、ムタ エッサ・バーシム選手とイタリアの29歳、ジャンマルコ・タンベリ選手はともに試技を1回も失敗することなく、2メートル37センチまで跳んで1位で並びました。 オリンピック記録に並ぶ次の2メートル39センチは2人とも3回の試技を失敗し、勝負は「ジャンプオフ」と呼ばれる追加試技にもつれ込むと見られましたが、「ジャンプオフをやりますか」という審判員の問いかけに対し、バーシム選手が「金メダルは2つもらえるの?」と尋ねました。 「可能です」という審判員の答えを受けて2人はうなずき合い、バーシム選手が「友よ、歴史だ。オリンピックチャンピオンだ」と語りかけ、互いの金メダルを認めました。 走り高跳
東京オリンピック、アーチェリーの男子団体で、日本は3位決定戦でオランダに同点からのシュートオフの末、5対4で勝ち、銅メダルを獲得しました。この種目で日本がメダルを獲得するのは初めてです。 東京オリンピック、アーチェリーの男子団体は、東京 江東区の夢の島公園アーチェリー場で行われました。 日本は、武藤弘樹選手、河田悠希選手、古川高晴選手の3人が出場し、1回戦はシードとなったため準々決勝から臨み、リオデジャネイロ大会銀メダルのアメリカに5対1で勝って、準決勝に進みました。 準決勝では、リオデジャネイロ大会金メダルの韓国と対戦し、同点からのシュートオフの末、4対5で敗れて、決勝進出はならず3位決定戦に回りました。 3位決定戦ではオランダと対戦し、日本は6本中4本で10点を出した相手に第1セットを取られましたが、第2セットは相手が6点を出すミスもあって奪い返しました。 このあと日本は第3セットを奪
奈良市の奈良公園で、ことし生まれた子鹿たちが20日、初めて園内に放されました。 奈良市の奈良公園では、毎年5月から6月をピークに鹿が出産期を迎え、ことしは7月上旬までに64頭の子鹿が生まれています。 20日は、これまで子鹿たちが過ごしていた鹿の保護施設「鹿苑」の扉が開かれ、母鹿とともにことし生まれたすべての子鹿が、一斉に公園内に放たれました。 子鹿たちは20日、初めて保護施設の外に出たということで、多くは慎重な様子で母鹿の後について公園内を歩いていました。 鹿の保護に取り組んでいる「奈良の鹿愛護会」の石川周事業課長は「子鹿たちは怖がっている様子だったが、少しずつ公園での生活に慣れてもらえたらいいと思う。皆さんに愛されるような存在になってほしい」と話していました。 愛護会によりますと、子鹿はまだ体が小さく、人が多くいる環境にも慣れていないので、見かけても、触ったり追いかけたりせずに優しく見守
肝付町や九州の経済団体は、JAXA=宇宙航空研究開発機構の施設で民間ロケットの打ち上げを目指して国に要望を行うなど、本格的な誘致に乗り出しました。 民間の宇宙開発が各地で進む中、関連産業を誘致し、地域振興につなげたい考えです。 JAXAの内之浦宇宙空間観測所では、固体ロケット「イプシロン」や小型の観測ロケットが打ち上げられています。 この施設では、51年前の日本初の人工衛星「おおすみ」や、小惑星探査機「はやぶさ」の初号機なども打ち上げられてきましたが、施設の老朽化とともに打ち上げ回数は減少し、近年は北海道でのロケットの打ち上げや和歌山県での発射場の建設など、各地で民間の宇宙開発が広がっています。 このため、肝付町や九州経済連合会などは内之浦の発射場の活用を目指す研究会を立ち上げ、先月には民間ロケットの打ち上げや設備の老朽化対策などを国に要望しました。 さらに、民間企業に対しても意向を確認す
IT大手アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が20日、みずから設立した宇宙開発企業の宇宙船に搭乗し宇宙への飛行に成功しました。 IT大手アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏はみずから設立した宇宙開発企業「ブルーオリジン」が開発した宇宙船とロケットで商業ベースの宇宙旅行を提供することを目指しています。 20日、テキサス州西部にある「ブルーオリジン」のロケット打ち上げ拠点で初めての有人宇宙飛行となる宇宙船の打ち上げが行われました。 宇宙船にはベゾス氏と弟のマークさん、それにおよそ60年前に宇宙飛行士を目指していた82歳の女性ウォリー・ファンクさん、さらにオークションで搭乗する権利を落札した18歳の男性オリバー・デーメンさんの4人が搭乗しました。 宇宙船は打ち上げからおよそ2分半後にロケットから切り離され、高度100キロメートル以上の宇宙空間に到達することに成功しました。 この間、搭乗した4人は宇宙船内
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