2011年9月24日、アルマ望遠鏡は20台に。標高約5000mのここは平地に比べて酸素が半分程度しかない。低酸素環境での作業は体への負担が大きいので、滞在時間が10時間に制限されている。(提供:ALMA (ESO/NAOJ/NRAO) ,W.Garnier (ALMA)) 地球上でもっとも天の川が綺麗に見える場所、南米チリの標高約5000mの高原で、天文学史上最大の望遠鏡計画が進行中だ。その名は「ALMA(アルマ)」。スペイン語で「魂」を意味するこの計画は、日本、米国、ヨーロッパなど20の国と地域が協力し、直径約18km(東京・山手線内に匹敵)に66台ものパラボラアンテナを建設するという壮大なプロジェクトだ。アンテナ群を組み合わせることによって、巨大な電波望遠鏡を実現。宇宙の果てから届く微弱な電波をとらえ、さらに細かいところを見分ける「分解能」はハッブル宇宙望遠鏡の10倍以上。驚異の視力で