国際宇宙ステーション(ISS)に昨年滞在した宇宙飛行士の油井亀美也さん(46)が12日、岐阜県各務原市で講演した。同市の航空自衛隊岐阜基地でかつて勤務した縁から、県と市が招いた。宇宙での活動を振り返り、「1つ1つ努力し、亀のように進めば夢はかなう」と話した。 抽選で当たった市民約1000人が耳を傾けた。油井さんはISSに昨年7月から約5カ月滞在。日本の無人補給機「こうのとり」をロボットアームでドッキングさせた任務を「心臓がドキドキした。チームジャパンの力を見せることができた」と胸を張った。 子どもたちから宇宙での生活に関する質問が相次ぎ、「食事はステーキと果物がおいしかった」などと応じた。花束を贈呈した岐阜市則武小学校4年の伊藤あいさん(10)は「宇宙食の味が工夫されていると知った。将来は管制官になりたい」と話した。 油井さんは2002年から06年までの間に計3年半ほど、岐阜基地にテ