宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機(HTV8)は、H-IIBロケット8号機に搭載され、以下のとおり打ち上げられますのでお知らせします。
JAXA筑波宇宙センターに運ばれた小型回収カプセル本体の前でガッツポーズをするチームの皆さん。中央が田邊宏太HTV小型回収カプセルチーム長。(提供:JAXA きぼうフライトディレクタのツイッターより) 国際宇宙ステーション(ISS)から初めて、実験成果を持ち帰ることに成功した日本の小型カプセル。田邊宏太HTV小型回収カプセルチーム長は実験の評価を問われ「100点以上」と答えたことは前回の記事のとおり。だが、成功に至る道のりは困難の連続であり、「こうのとり」7号機に搭載できない可能性すらあったという。 「開発で大変だったことはなんですか?」と会見で田邊さんに尋ねると、次から次へと具体例があふれ出す。例えば、予想以上に苦戦したのがパラシュートの試験。 「北海道の大樹町沖でヘリコプターでカプセルを釣り上げて、落下試験を行いました。当初は1回でうまくいけばそれでおしまいの予定でしたが、パラシュート
10月27日に記者公開された小型回収カプセル本体。底面に黒く見えるのが新規開発した軽量の熱防護材(アブレータ)。「本当に綺麗な状態で帰ってきて驚いている」と田邊宏太開発チーム長(右)。着水から約2週間経ってもアブレータの焦げた匂いが残り、再突入時の過酷な環境を物語っていた。 「この瞬間を長年待っていた。感無量です」。2018年11月13日9時半すぎ、国際宇宙ステーション(ISS)から日本製カプセルで地上に持ち帰った実験試料が筑波宇宙センターに到着。直後の会見で、小型回収カプセル開発チーム長のJAXA田邊宏太さんは満面の笑みを見せた。 ISSの「きぼう」日本実験棟で実施された実験試料を搭載した小型回収カプセルは、11月11日(日)7時4分、南鳥島沖南南東約660kmに着水。10時25分に船で回収された後、航空機、車とリレーされ、実験試料が筑波宇宙センターに11月13日9時42分に到着したのだ
JAXAは11月22日に、宇宙ステーション補給機「こうのとり7号機」の2つの映像をyoutubeにて公開しました。 いずれもタイムラプス動画として編集されたもので、「こうのとり7号機」が国際宇宙ステーションに到着した映像『ようこそ!「こうのとり」7号機 国際宇宙ステーションへ到着!』と離脱の際の映像『ありがとう!「こうのとり」7号機 大気圏再突入へ!』となります。 『ようこそ!「こうのとり」7号機 国際宇宙ステーションへ到着!』は、遠くから徐々に近づいてくる「こうのとり7号機」をキャプチャしドッキングする迄の模様を約2分間の動画に収めています。 『ありがとう!「こうのとり」7号機 大気圏再突入へ!』は、約6分間の動画で「こうのとり7号機」を分離し、地球の引力によってゆっくり落ちていくちょっぴり切ない内容になっています。 いずれの動画もベストマッチな音楽が流れることもあり、まるで映画のワンシ
ペイロード収納部(断熱保冷容器含む) →11月13日に記者公開したものを再び公開 まず、飛行結果の速報をHTV技術センターHTV搭載小型回収カプセル開発チーム長の田邊宏太、開発チーム長代理の渡邉泰秀より行い、その後で回収された小型回収カプセル本体等の説明と質疑応答を行いました。 飛行結果の速報 11月11日にカプセルが大気圏へ再突入を行った後、午前6時42分に揚力誘導が開始され、午前6時50分に高度約15kmでパラシュートを開傘し、午前7時04分に着水しました。揚力誘導飛行中の加速度は、当初4G以下の要求でしたが、評価の結果、3.5Gであったことが確認されました。 カプセルの熱防護系としては、はやぶさカプセルと比べると比重を約1/5まで軽量化を図った新規開発のアブレータ(繊維強化プラスチック製の耐熱材)には外観上の問題はなく良好で、アブレータの損耗量から想定通り表面の最大温度は1700~2
国際宇宙ステーションから地球に物資を運んだ日本初の回収カプセルが27日、報道機関に公開され、JAXA=宇宙航空研究開発機構は内部の温度は設計どおり4度に保たれるなど、おおむね技術が実証できたと発表しました。 カプセルは底面がおよそ80センチある円すいに近い形をしていて、27日は茨城県つくば市のJAXAの施設で、分解された状態で公開されました。 本体のほか、着水の際に使ったパラシュートや内部の物資を守った魔法瓶の技術を活用した容器なども披露されました。 JAXAによりますと、大気圏突入時のおよそ2000度にもなる高温に耐えて、内部は設計どおりおよそ4度に保たれていたということです。 そして、今回運んだ宇宙ステーションで結晶化した医療研究用のたんぱく質を顕微鏡などで確認したところ結晶は維持され、今後の研究で利用できる状態だったということです。 国際宇宙ステーションから地球に物資を運ぶ回収カプセ
JAXAでは、小型回収カプセルの技術実証にご協力くださる大学等の先生方からタンパク質試料をお預かりし、9月23日に「こうのとり」7号機で打ち上げました。4℃で結晶化実験を行い、11月6日に小型回収カプセル内にタンパク質試料が入った結晶化容器を収納、地上に帰還させたのち、11月13日に筑波宇宙センターに結晶化容器が運ばれました。 試料の状態を確認したところ、生成していた結晶や、試料容器(ガラス細管)に破損などもなく、温度データも回収時の条件(4℃)を維持しておりました。試料はこれから詳しく解析することになりますが、国際宇宙ステーション(ISS)からのタンパク質試料の回収手段として、小型回収カプセルが有用な手段の一つであることがわかりました。 生成した結晶をいくつかご紹介します。 図1は、プロスタグランジンD合成酵素(HPGDS)の結晶です。このタンパク質(酵素)は、炎症やアレルギー反応を引き
国際宇宙ステーション補給機「こうのとり7号機」から分離された小型回収カプセルの実験試料は、11月13日(火)午前4:50に南鳥島に到着し、同日午前5:17に航空機によって輸送。9:42に筑波宇宙センターに到着しました。 実験試料の収められた40Gにも耐えられる真空二重断熱容器は破損もなく、保冷効果も維持したままとのことです。なお、JAXAとタイガー魔法瓶による共同開発された小型回収カプセル開発の裏話は、セメダインの「HAKUTO SPECIAL SITE」にてインタビューが公開されています。 ▲引き上げ後の小型回収カプセル ▲実験試料と真空二重断熱容器 Image Credit:JAXA ■小型回収カプセルの実験試料が、筑波宇宙センターに到着しました! http://www.jaxa.jp/topics/2018/index_j.html#news13458
9月27日、ISSからとらえた「こうのとり」7号機。「近づいてくる貨物船にはいつだって魅了される」とISS滞在中のアレクサンダー・ガースト飛行士。(提供:NASA) ISSに近づくにつれ、直径4.4m、長さ約10mの巨大な貨物船の全容が見えてくる。2015年にISSに滞在した油井飛行士は「その大きさと迫力に驚いた」と。(提供:NASA) 4度の延期を経て、2018年9月23日、貨物船「こうのとり」7号機がようやく国際宇宙ステーション(ISS)に向けて飛び立った。打ち上げ後の飛行は「物足りないほど」(「こうのとり」7号機リードフライトディレクタ内山崇さん談)順調に進み、9月27日20時36分、ISSの宇宙飛行士が操作するロボットアームでキャプチャ(把持)。翌28日03時08分にISSへのとりつけを完了した。 宇宙暮らしで地球から貨物船が届くのは、どんな気持ちなのだろう? 「それは嬉しいですよ
こうした形になるのは、大気圏に突入して高度10キロ付近まで落下してきたところで、着水に備えて中に格納していたパラシュートを開いたためだということで、このときに、側面のカバーが設計通りに外れた結果だということです。 また露出した真ん中の筒の部分は、宇宙ステーションの実験で得られたサンプルを収納する重要な部分で、会見でJAXAの担当者は「写真からは大きな傷や変形などは見えず、状態としては非常によい」と話していました。 一方、下の方に目をむけると、カプセルの底の部分はシートがところどころはがれ、黒く焦げた場所もあり、およそ2000度まで上昇したと見られる大気圏突入時の高温の影響が見てとれます。 もともとカプセルは円すいに近い形をしていましたが、写真では側面の断熱カバーが大きく外れていて、真ん中にある銀色をした筒が露出しています。 こうした形になるのは、大気圏に突入して高度10キロ付近まで落下して
国際宇宙ステーションから地球に物資を持ち帰る日本初の回収カプセルは11日大気圏に突入し、午前7時すぎ、小笠原諸島の南鳥島の沖合に着水しました。そして、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、午前10時25分に船でカプセルを回収したことを明らかにしました。
▲小型回収カプセルのイメージ(JAXA) JAXAは11月11日、太平洋の南鳥島近海に着水した「小型回収カプセル」を無事に回収したことを発表しました。 「小型回収カプセル」は、国際宇宙ステーションでミッションを終え離脱前の「こうのとり7号機」に装着。「こうのとり7号機」の大気圏再突入前にカプセルは放出され、再突入後にパラシュートで降下した後、南鳥島近海で船舶にて午前7:06頃に回収されました。 回収された「小型回収カプセル」の実験サンプルは、航空機の輸送を経て、13日にJAXA 筑波宇宙センターに輸送される予定となっています。 ▲再突入の時間帯の空 また、11日午前6:40頃の再突入に関して「もしかしたら早朝の空にその姿を観測できるかもしれない」という件で編集部は待機。残念ながら、日の出から時間が経った明るい空だったこと、南天は厚い雲に覆われてしまったこともあり、その姿を肉眼や固定カメラで
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地球に物資を持ち帰る日本初の回収カプセルを搭載した宇宙輸送船「こうのとり」が8日未明、予定どおり国際宇宙ステーションから切り離され地球に向かいました。回収カプセルは今月11日に大気圏に突入し、太平洋上で回収される予定で、その成否が注目されています。 宇宙ステーションでは、無重力状態で実験を行って結晶化させた医療研究用のたんぱく質などをアメリカとヨーロッパの宇宙飛行士が慎重に回収カプセルの中に収めて、「こうのとり」7号機の先端に取り付ける作業を行いました。 そして、日本時間の8日午前1時50分すぎに予定どおり地球に向けて「こうのとり」は切り離されました。 JAXA=宇宙航空研究開発機構などが開発した回収カプセルは底面の直径が80センチ余りの円すいに近い形をしていて、およそ2000度の高温にも耐えられるようにつくられています。 回収カプセルは今月11日に「こうのとり」から分離して大気圏に突入し
JAXAは、宇宙ステーション補給機「こうのとり7号機」の再突入ルートの日時を11月6日に発表しました。 再突入は「南下ルート」に決定し、予定日は2018年11月11日(日)の日本時間AM6:40頃を予定しています。 南下ルートは日本上空を通過しますが、予定時刻は日の出後になりますので観測は少し難しいかもしれません。それでも空を見上げていれば「もしかしたら」があるかもですね。 また、11月8日(木)には国際宇宙ステーションから「こうのとり7号機」の分離の模様がyoutubeでライブ中継されます。放送時間は、AM1:20〜2:00頃(水曜日の深夜)を予定しています。 Image Credit:JAXA ■宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)の再突入ルートおよび日時について http://iss.jaxa.jp/htv/htv7_re-entry.html
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