まず山形氏の質問の英語原文を読むと、determineまたはdeterminantという語が7度も使われている。 対して、ビル・ウィートンの返事には一切出て来ない。ロバート・J・ゴードンの返事には一度だけ使われている。 Everyone's wage is determined by the economy's average productivity, not by the productivity of any single job. だけど、これ、質問の趣旨とずれている。これは明らかに山形氏の質問 Some argued that this was determined by the absolute productivity level of each person and profession.(中にはそれが個々人の生産性で決まると論じる人もいます。) に対応した回答だ
普通に考えれば「賃金水準は、絶対的な生産性で決まるんじゃない。その社会の平均的な生産性で決まるんだ」(山形浩生 の「経済のトリセツ」:生産性の話の基礎)となると、「所得水準は、社会の平均的な生産性で決まる――そしてそれを引き上げているのは製造業だ」なのだから、製造業の賃金水準は他の産業に比べてダントツに高く、他の産業はお裾分けでほどほどに高いはずだ。でも、事実は逆だ。 産業別の所定内賃金水準比較(連合まとめ)を見ると、全産業を100として、外貨を稼いで日本を引っ張っているはずの製造業は95.3と平均以下だ。賃金が平均生産性で決まるのなら、少なくとも生産性の高い産業ほど賃金が高いことが前提にならないとおかしい。そうでないなら、業種間格差が付きようがない。 高いのは証券業143.9、電気業(つまり電力会社など)123.9、広告業116.8、医療116.8、銀行111.2、公営企業109.5
livedoor ニュース:[安倍新総裁]教育改革は高校卒業後と大学入学までに5ヶ月間のボランティア(和製英語では奉仕活動)が骨子らしいが、H-Yamaguchi.net:教育改革は急務である、という話では、その対象は大人であり、教育改革の最重要現場は家庭であるという。 実は教育も、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人その他大人という階層は一応あるけれど、実は徐々にフラット化しているのじゃないかという話にならないか。 昔の家庭では、子供に教えるべき事と、教えてはならない事とが峻別されていて、教育内容の階層化が成立していた。例えば、父親が職場で何をして、どんな汚いことをやっているかという大人の世界の論理を家庭に持ち込んで子供に教えるというのは憚られていたように思う。そのようなことは成人になるにつれてなんとなく分かっていけばよい、ということだった。 ところが、テレビニュースのワイドショー化と
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