景気の先行き感がいまだ不透明な時代に、頼れるのは貯金。とはいえ、給与・ボーナスが伸び悩むなかで、蓄財はそう簡単ではない。IT系とハード系あわせて1000人のエンジニアに、現在の年収と貯蓄額、貯蓄の方法などを聞いた。 金融広報中央委員会昨年10月に発表した2010年の「家計の金融行動に関する世論調査」(金融世論調査)によると、日本人が1世帯あたり保有している金融資産は平均1,169万円となることがわかった。前年に比べ45万円の増加。このうち、預貯金の保有額は635万円になるが、これも前年から16万円増えている。「給与などの定期収入から貯蓄する割合を高めた」と回答する人が増えており、その理由を「老後の不安があるから」とする人が8割以上ある。 株式、債券、投資信託など「有価証券」の保有額も前年比10.5%増加の179万円と増えている。ただ、元本割れリスクのある金融商品は「持ちたくない」という回答