働くということをあつかったときに、文学はどうなってしまうのか? 働く大人のみなさん、お元気ですか? 休みたくても休めない。だってもう子どもじゃないんだから。 遅刻・欠席しちゃいけない。だってボクらは大人だから。 毎日毎日ボクらは日直で、職場の黒板ふいて、職場で学級会のMCして、職場に居残って花瓶の水を替えていて「トイレの花子さん」に遭遇してしまって、まったくイヤになっちゃうよ。 この連載「毎日が日直。」には、「働く大人」の文学ガイド、と副題をつけた。しかしこの連載は、「働く大人」の読者の疲れを癒し、リフレッシュして勤労意欲を高めるのに向いた文学作品のガイド、では断じてない。 そうではなく、こちらが文学の世界に単身潜入して、大人の読者に向けてレポートするものである。 働くということをあつかったときに、文学はどうなってしまうのか? これがレポートすべき内容である。 これは自戒なのだが、ふだん、