未婚率は上昇の一途です。単に晩婚化が進んでいるだけではなく、生涯未婚の人も増えています。 選択的夫婦別姓制度に反対する保守の方は、「家族の崩壊」というのを主張しますが、その前に家族が形成されない状況になりつつあることをどう考えるのでしょうか。私は30代の「結婚願望の無い」女性何人かと話をしたことがありますが、その方たちはまずもちろん安定した仕事があり、そして、兄弟姉妹の数は少ないので、いずれは自分の親の面倒をみる必要がある、という方たちです。そして結婚に対しては別にいい人がいればしてもいい、という程度の考えであり、つまり、結婚はすべきものでも、したいものでも無いわけです。そこには結婚がいいものでも無かった母親の存在があるような気がしました。 話は飛びますが、私が事実婚に至った根源的なエピソードがあります。それは子供の頃に母から聞いた話。今年74歳になる母は農村の出身です。母は、農家のお嫁さ