(photo 写真部・関口達朗)この記事の写真をすべて見る これだけ共働きが増えても、夫は妻が家事をすることで満足する。 「良妻賢母」の幻想と現実。どんな妻なら重荷にならないのか。(編集部 小林明子) * * * 約束が違う。 昨年1月に結婚したPR会社員(26)は、同い年の妻と共働きを続けようと話し合っていた。なのに結婚半年で妊娠がわかった途端、妻は派遣の仕事を辞めて専業主婦になりたいと言い始めたのだ。 家計は分担し、料理は妻、洗濯は夫、掃除はルンバが担当。男性の年収は400万円だが、たとえ1千万円あったとしても、妻にはずっと働いていてほしい。 「働かない理由がわからない。江戸時代じゃあるまいし、家事は機械化されて誰にでもできる単純作業。家にいることにどれだけの価値があるのか」 妻は子どもと過ごす時間の大切さを強調する。 ●夕食4品以上で満足 「じゃあ僕が育児休業を取って子育てに専念する