カメキチの目 ならない限り、私の幸せはない」という意味のことを宮沢賢治がどこかで述べていたのが、ふと思いだされた(勘違いかもしれません)。 1月17日、阪神・淡路大震災24年目の夜、『ドキュメント豪雨災害』という新書本(副題は「そのとき人は何を見るか」)を読んでいたときのこと。 本は、2011年の9月はじめの紀伊半島に甚大な被害をもたらした台風12号による大災害(のちに「紀伊半島豪雨」「紀伊半島大水害」と呼ばれた)を著したものだ。 その豪雨災害は、3月11日には東北大震災があったばかりで、その未曾有の被害、「津波」の衝撃的な恐ろしさ、さく年「原発事故」による放射能禍の不安、また近いうちに起きるであろうといわれる南海トラフの大地震・大津波への備えが大きく注意喚起されるようになり、その心配が強く人々をとらえていたからか、さく年の西日本豪雨災害などのようには多くの人に詳しく知られているとはいえな
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