那須湯元の湯治は楽しかったけれど、日本が本当に沈みつつあると実感した旅でした。 東京で暮らしていると、ちょっとしたイベントで大混雑となり、いたるところに若者の姿。外国人観光客も押し寄せ、いつもお祭り騒ぎのようです。日本が衰退するなんて想像できませんが、那須湯元で日本の地方の現状が実感できました。湯治場のある通りは、民宿の掲げていても休業中の民宿がちらほら。後継者が見つからなかったのかもしれません。 かく言う私も昨年のスペイン巡礼を契機に連載の打ち切りをお願いしたのに、「次のライターが見つからない」という理由で戻ってきた仕事があります。縮小していく市場には志望者が集まらないのでしょう。 那須湯本でお世話になった民宿松葉は、昭和の香り漂う古民家。スペイン巡礼宿の大部屋で熟睡できる私には向いていますが、宿にこだわりのある人にはお勧めできません。 若旦那の手料理が名物ですが、チェックインで迎えてく