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分析哲学に関するharuharu36のブックマーク (18)

  •  Some Remarks on Gareth Evans's Article ''Can There Be Vague Objects?'' - nuhsnuh’s blog

    ここまで、Gareth Evans, ''Can There Be Vague Objects?'' の抄訳の抄と、この論文に見られる論証の full version を二つ、見てきました。この Evans 論文とそこにある論証を読む際に注意しておいた方がよい基的な事柄を二点、簡単に記しておきたいと思います。どちらも基的なことであって、目新しいことではございません。まったく original なものはございません。また、前にも述べましたが、私は vagueness の専門家ではないので、今日の話は間違っているかもしれません。読まれる方は慎重に私の論述を追っていただければと思います。あらかじめ含まれているであろう誤りに対し、お詫び申し上げます。 注意点 その1: 背理法? Evans は彼の論証によって、曖昧な対象は存在しないということを証明しようとしているように見えます。このことは彼の

     Some Remarks on Gareth Evans's Article ''Can There Be Vague Objects?'' - nuhsnuh’s blog
    haruharu36
    haruharu36 2013/12/19
    Evansの意図
  • 2013-01-27

    ヴェド・メータ  『ハエとハエとり壷 現代イギリスの哲学者と歴史家』、河合秀和訳、みすず書房、1970年 / 1988年、第2刷 (古書) よく知られた逸話集。時々古書店で見かけます。第1章がみすず書房のPR誌『みすず』に昔出ていました。その号を持っていますが、古書店にこのが何となく棚にあったので、何となく購入。 次の哲学者たちが取り上げられています。Ryle, Russell, Moore, Hare, Murdoch, G. J. Warnock, Strawson, Ayer, Hampshire, Wittgenstein. 先日、次のを購入しました*1。 Philip E. B. Jourdain ed.  The Philosophy of Mr. B*rtr*nd R*ss*ll: With an Appendix of Leading Passages from Cer

    2013-01-27
    haruharu36
    haruharu36 2013/02/09
    フレーゲより先にSinnとBedeutungの違いを発見したのはアリスだった件。
  • 出版祝いの極私的後書き・その2 - Perduranceな日々

    id:shinichiroinabaさんの期待に応えるべく、昨日の予告通りexduranceについて書いてみた。とても長くなった…。 最初は「exduranceって要は段階説(stage theory)のことなんだからわざわざ別の用語を作る必要ないじゃん」と思っていたんだけれど、ちゃんと考えてみると、そう言い切るのはいろいろ厄介だということに気付いた。ただ、それでもexduranceを耐続(endurance)とも延続(perdurance)とも異なる第三の持続とみなすのはなかなか大変だと思う。ポイントは次の二点。 exduranceとはSiderの段階説をワームに依存しないように解釈したものだが、その結果、問題点が無闇に増えている。 exduranceは意味論に関する理論であって、耐続vs延続という存在論的論争とはレイヤーが異なる。したがって「exdurance」という用語は不適当。 以

    出版祝いの極私的後書き・その2 - Perduranceな日々
  • 出版祝いの極私的後書き・その1 - Perduranceな日々

    ようやく仕事が一段落着いたので、やっぱり四次元主義の哲学―持続と時間の存在論 (現代哲学への招待―Great Works)について書こうと思う(ついでに新しいカテゴリーを作ってみた)。 まず、購入してくださった方々(たとえばこことかこことかこことか。ここは出版社からの献か)に訳者の一人として感謝します。ありがとうございました。ちなみに、Amazonランキングが上下してるので(だいぶ低いレベルだけれど)、ちょこちょこ売れてるようです。なので、この様子なら全部で50冊ぐらいは売れるでしょう。できれば、周囲の人々に「分析的形而上学のなんて自分には難しいかと思ったけれど、案外すらすら読めるもんだね」なんてウソをついて買わせて下さい(笑)。 さて、このを買った人のために、各章のガイドでも書いてみよう。 序論:書の方法論ないしメタ存在論(metaontology)がテーマ。解説でも述べられて

    出版祝いの極私的後書き・その1 - Perduranceな日々
  • 四次元主義の哲学出版祝いの極私的後書き・その3 - Perduranceな日々

    ようやく年内の仕事に一区切りついたので続き。訳語についてつらつらと。かなり長いよ。 延続・耐続(perdure/endure) これには当に紆余曲折があった。そもそも僕が最初にperdure /endureに出会ったのは、院生時代のゼミでLewisとLoweのやり取りが取りあげられたときか。そのときから、これはどう訳しても良い訳にならないと思っていた。なにしろ、元の英語ですらそんなニュアンスの違いはないんだから。実際「訳を放棄する」という方針を取ったこともある。 ひとつの転機は、やはり青山訳の「永存・耐時」。特に「耐」という漢字を使うなんて思いもつかなかったが、確かにそれでendureの雰囲気がより伝わる。しかし、青山訳の問題は「永存」。書のあとがきでも述べられているが、perdureと「永遠・永久」は直接結びついていない。特に、ここを安易に結びつけてはいけないというのがSiderの論

    四次元主義の哲学出版祝いの極私的後書き・その3 - Perduranceな日々
  • On the Plurality of Worldsは大変だ - Perduranceな日々

    ここしばらく、K大学のMetaphysics勉強会でのレジュメ担当で忙しかった。担当箇所はOn the Plurality of Worldsからの抜粋。もはや知らない人はモグリだと言っても過言ではない、分析的形而上学の記念碑的作品。じっくり読む機会が得られてとても有益だった。 ただ、今日の箇所にはだいぶひっかかりやすいところがあった。というか、ぶっちゃけ誤植もあるので、これから読む人の助けになるようにここで記録しておく。 問題の箇所は、4.3節「Against Trans-World Individuals」のp. 214から始まる星付き言語(starred language)を定義しているところ。星付き言語というのは、「*-Humphrey」「*-win the presidency」のように、ふつうの名辞や述語に「*-」がついているもの。要は、貫世界的個体に対して用いられる表現として

    On the Plurality of Worldsは大変だ - Perduranceな日々
    haruharu36
    haruharu36 2012/09/30
    On the Plurality of Worldsの誤植
  • 日本語の読書案内・その5 - Perduranceな日々

    久しぶりすぎてどんなこと書いてたのか忘れてるけど続き。 〈第5章:何かがあるのはどうしてかに関して〉 第4章に引き続いてこの章もなかなか大変。「この世の中がまったくの無ではないのはなぜか?」という問題自体は、これぞ哲学って感じだから理解やすいと思う*1。でも中身はというと、第4章に負けず劣らずちまちましていて流れがつかみづらい。そのうえ、第4章とかぶってることが多い(たとえば、どっちの章でも存在論的証明が取り上げられている)。実際、第4章と第5章はセットになってると言うか、二つでひとつみたいなところがあるんだよね。なんでこんな構成にしたのか不思議だ。 とりあえず、この章の全体像をちょっとでもイメージしやすくするために、ここでおおざっぱに整理してみたい。この章は三つのパートに分かれてる。最初のパートでは、どういう問題を扱うのかが説明されている。131ページの「必然論」からは次のパート。ここで

    日本語の読書案内・その5 - Perduranceな日々
  • 日本語の読書案内・その4 - Perduranceな日々

    明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。 年が変わったことは、これぐらいでさらっと流して前回の続き。 〈第4章:神に関して〉 この章は書の中で一番大変な章かもしれない。神が実在するかどうかについての章だから。いかにも分析哲学といった感じのちまちまとした議論が続くので、そういうのに慣れてる人orそういうのが好きな人なら面白く読めるかもしれないけれど、そうでない人にとっては、つらいんじゃないかなあ。でも、議論がひとつひとつ取り上げられていくので、話の区切り目ははっきりしている。だから、「それは一理あるな」と思った議論のところだけ読んでいってもいいかもしれない。 哲学の教科書にこういう章が入るのは、日アメリカの大きな違いだと思う。実際、アメリカでは宗教哲学*1はかなりさかん。ここで書かなかったけれど、僕がアメリカに行ってすぐの頃、PrincetonでDean Zi

    日本語の読書案内・その4 - Perduranceな日々
  • 日本語の読書案内・その3 - Perduranceな日々

    とかなんとか言ってるうちに、もう大晦日だよ…。とりあえずちょっとだけでも進めておきます。 〈第3章:時間に関して〉 この章はいいよね。誰に聞いてもこの章の評判はいい。この章だけ別のアンソロジーに入ったってのもうなづける。おすすめ。 一方、読書案内を書く身にとっては、この章はめんどう。時間論のは多いので、どれを紹介すべきかはけっこうむずかしいからね。とりあえず、『時間論の構築』は挙げておこう。 時間に関する哲学的問題はたくさんあるから、そのうちのいくつかを論じるだけで何冊もが書けてしまう。でも、このは問題について論じて終わりではなく、タイトルにもあるように、時間そのものを「構築」している。特に時間のように様々な分野に波及する問題については、個々の問題に答えを出して終わりではなく、体系的・包括的な回答を目指していかないと堂々巡りになりがちなので、こういう姿勢でやっていかないと前に進まない

    日本語の読書案内・その3 - Perduranceな日々
  • 日本語の読書案内・その2 - Perduranceな日々

    年末なのになぜかなかなか更新できないな。このペースだと、いったいいつになれば読書案内が終わるのやら。 とりあえず、今日は第2章。 〈第2章:宿命論に関して〉 この章はこのの最初の山だと思う。というのも、「議論」の概念が登場するから。議論(「論証」と訳した方がよかったような気がいまでもしてるけど)は、個人的には哲学の中心概念だと思ってる。主張されていることがどういう議論に支えられているかを検証することが哲学の基作業だと思うので。というわけで、この章では前提1とか前提2とかがやたらと出てくるので慣れていない人にはしんどいと思うけれど、こういう細かい検証作業は哲学の大事なところだから、なんとか頑張ってついてきてほしい。まあ、もうちょっと楽しく書いてくれればいいのに、という気はするけれど。 宿命論については、時間論や偶然性との関係で、入不二さんが最近いろいろ書いてるらしい(入不二さんは「運命論

    日本語の読書案内・その2 - Perduranceな日々
  • 日本語の読書案内 - Perduranceな日々

    はてなキーワードでも『形而上学レッスン』の画像が入ったみたいでなにより。 さてさて、前回読書案内のことをちょっと書いたが、ひとつ思い出したことがある。最初の頃の構想では、最後にあとがきがわりの文献案内をつけようと思っていた*1。けっきょく文にかかりっきりで、候補のをちゃんとチェックできなかったのでボツにしたんだけれど、ここならいい加減なことを書くのも許されるだろうから、ちょっとやってみる。 〈第1章:人の同一性に関して〉 「人の」というと耳慣れないかもしれないが、これは「人格の同一性(personal identity)」のこと。訳註でも書いたけれど、「人格」ということばにはいろんな手垢がついてしまっているので、ここで「person」を「人格」と訳すのは、もはやほとんど誤訳と言っていいほどだと思う*2。 もっとも、「人の〜」がいい訳かと言われれば、それも微妙なところ。『四次元主義の哲学

    日本語の読書案内 - Perduranceな日々
  • Thinking about cognitive science and philosophy in Japan

    単なるアイデアやメモの置き場。あくまで思いつきを適当に書いてるだけであり、記載の情報は不確かなので注意 認識論(どのように命題が真であると分かるのか)に関しては大きく二つの立場がある。その一つは対応説であり、語と物に対応関係があればその命題は真であるとされる。これは、それが正しいかどうかは見れば分かる!という常識的な直観に合致した分かりやすい考え方であり、有名なところでは論理実証主義者はこの考え方を採用していた。しかし、この考え方には大きな欠点があり、それはセラーズによって所与の神話だとして批判されている。つまり、外から与えられた感覚だけによっては命題が真であるかは分かり得ないという。例えば「これは赤い」という命題が真であるかどうかは、示された対象を目で確かめれば済む話のはずである。だがそうはいかない。その色が赤であるかどうかというのは感覚からだけでは確かめようがない。判断する側に「赤とは

  • 2012-07-15

    洋文献関係 Joseph Almog and Paolo Leonardi eds.  Having in Mind: The Philosophy of Keith Donnellan, Oxford University Press, 2012 Andrew W. Appel ed.  Alan Turing's Systems of Logic: The Princeton Thesis, Princeton University Press, 2012 Though less well known than his other work, Turing's 1938 Princeton PhD thesis, "Systems of Logic Based on Ordinals," which includes his notion of an oracle machine, h

    2012-07-15
  • 2006-04-02

    昨日は桜並木を見に行くも、まだ充分には咲いていない。しかも肌寒い。軽く眺め渡して退去。またにしよう。 昨日Cafeで 坂部恵  「カントの生涯」、有福孝岳他著、『カント全集 別巻 カント哲学案内』、岩波書店、2006年 や同書のそこここを拾い読む。また以下も同様。 “From Frege and Russell to Carnap: Logic and Logicism in the 1920s”, in S. Awodey and C. Klein, eds., Carnap Brought Home: The View from Jena, Chicago, Open Court, 2004 この論文の註8とこの註が付された文の箇所では面白い話が書かれている。これは既にRussell研究者にはよく知られたことなのかもしれませんが、その部分を読むと大体以下の様である。 CarnapはR

    2006-04-02
    haruharu36
    haruharu36 2012/07/12
    フランス現代思想と比較しての特徴付け。日本の法律学で分析系の哲学がスルーされがちなのもそのせいなのだろうか。
  • 2011-09-23

    Saul A. Kripke  Philosophical Troubles: Collected Papers, Volume 1, Oxford University Press, Due in November 2011 Anil Gupta  Truth, Meaning, Experience, Oxford University Press, Due in November 2011 Hiroakira Ono and Yuichi Komori  ''Logics without the Contraction Rule,'' in: The Journal of Symbolic Logic, vol. 50, no. 1, 1985 Hiroakira Ono  ''Semantical Analysis of Predicate Logics without the C

    2011-09-23
    haruharu36
    haruharu36 2012/06/23
    言語哲学大全の論証の不備。言われるまでスルーしてた。野本和幸先生スゲー
  • 2011-11-20

    まず、哲学関係。 Saul A. Kripke  Philosophical Troubles: Collected Papers, Volume 1, Oxford University Press, 2011 Kathrin Glüer  Donald Davidson: A Short Introduction, Oxford University Press, 2011 Oskari Kuusela and Marie McGinn ed.  The Oxford Handbook of Wittgenstein, Oxford University Press, Oxford Handbooks in Philosophy Series, 2011 神野慧一郎  『イデアの哲学史 啓蒙・言語・歴史認識』、ミネルヴァ書房、2011年 足立恒雄  「フレーゲ、デデキント、ペアノを読む

    2011-11-20
    haruharu36
    haruharu36 2012/06/19
    フレーゲはVやV'らを落とした Begriffsschrift の部分系を保持していたという見解。私は素人だけど、すごく面白いなと思った。
  • クリストファー・チャーニアク『最小合理性』 - Repeat The Ending

    あと1回かそこらでちょっとブログ休みます。ぼくもねえ、トンボつかまえたりドッヂボールしたりして遊びたいわけですよ。 ・ ・ ・ 「人間は不合理」とかフツーに暮らしてたら当たり前だろJKといいたくなるハナシではあるが、この合理性というコトバはちょっと注意が必要だ。 社会主義に対して合理性が批判されてる時は、一人または数人が社会全体について最適な選択をすることは無茶だって言ってんだろうし、市場主義に対して合理性が批判されてるんだったら、個人が効用を最大にするために最適な選択をするのは無茶だといって経済人モデルとかいわれてるアレが叩かれてるのだろう*1。他にも生物学・進化学系の人が合理性という時は、生物の個体や種のための最適な選択をとることという意味合いも考えられる。 気をつけたいのは注釈無しの「人はそんなに合理的じゃない」という一文が社会主義批判の理由にも市場主義批判の理由にもなり得るし、「社

    クリストファー・チャーニアク『最小合理性』 - Repeat The Ending
  • Amazon.co.jp: 自己欺瞞と自己犠牲 (双書エニグマ): 柏端達也: 本

    Amazon.co.jp: 自己欺瞞と自己犠牲 (双書エニグマ): 柏端達也: 本
    haruharu36
    haruharu36 2012/04/30
    いい本です。
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