最近は言及するにしてもブクマですませてしまうことが多い池田信夫センセイですが、10月1日、10月2日、10月4日と立て続けに素晴らしすぎるエントリを連発しておられまして、これはさすがにとりあげざるを得ません。 1日の「放射能という迷信」というエントリでは「学問的には疑問もあるが」と逃げを打ちつつも山本・事実であろうがなかろうが・七平の「日本人論」をとりあげています。曰く、「最近の反原発ヒステリーを分析するには適している」のだそうです。 しかしアド・ホックにしか使えないような理論はダメな理論なのであって、それがたまたま特定の事例にはうまく当てはまるように見えるからといって、その理論による説明が学問的に正しいことにはなったりしません。同じ大きさ・形の鉄球と発泡スチロール球を高いところから同時に落としてみる*1とき、二つの球のふるまいを分析するにはアリストテレスの自然学が適している、とか考えませ