岩波ホールでハンナ・アーレントが上映中だが、矢鱈と人が多い。いつもなら並ぶこともないのだが、今回は入場待ちができている。28日月曜日、夜回(午後7時)で見たのだが、開場待ちが7階まで伸びている。「火曜日夜回に行こうとしたが、満員で入れない」という話があった。 普段とは客層が違う。後ろに映画学校かなにかの学生さん並んでいる。普段は、ヴァイパー師匠が「死に損ない」というようなババァがメインなので、これは新鮮。 ただねえ、まあ盛り上がる話ではない。最近の映画なら、カミュの自叙伝を映画化した「最初の人間」に近い感じ。これも岩波ホールだが、欧州モノでよくある中途キツくなる感じの映画だった。 要は、ハンナがアイヒマン裁判傍聴記で一悶着といったもの。で「あいつは所詮小物、もちろん絞首刑は妥当だけど」や「ユダヤ人指導者も協力者じゃね」と評して、ユダヤ人社会やイスラエルが沸騰し、ハンナにキツく当たるといった