昔から保守派は「日本人は平和ボケで軍事的常識に欠けている」とか言って、あんま軍事的にも常識ではないような主張をする。戦車大好きな連中の言う「74式なんて旧式戦車は通用しないから10式買え」とか、陸軍国の例を上げて「中国では最新の」みたいな話なんか全くそれ。「新品戦車買ったほうが旧式戦車を改修するより安い」というのもそれか。車屋の「車検が高いので新車」みたいな、売る側の理屈でしかない。 似たような連中が言っているのが、兵隊の専門性が高くなったから徴兵制はないという主張だが、それも珍妙な話だ。軍隊を知らない連中が、軍隊の中を勝手に想像したロジックなのだろう というのも、実際のところ、兵隊には専門性は要らないためだ。下士官ならともかく、兵隊にやらせる仕事には専門性なんかありはしない。実際にマーク持たないやつにやらせる仕事は幾らでもあるし、本来兵隊に期待するのはそのレベルであるからだ。 産経新聞の