「慰安婦検証記事」をめぐる池上彰と朝日新聞、それぞれの愚行 - kojitakenの日記(2014年9月3日)を書いた直後、急転直下の動きがあって、池上彰の記事が9月4日付の朝日新聞に掲載された。内容は、「週刊文春ウェブ」の記事から想像されるほどウヨの期待に添うものではなかったが、やはり「吉田清治虚偽発言」の慰安婦問題全体に対して占めるウェイトを過大評価するという、国際的には全く通用しない右翼史観に対する批判的視座を一切欠いた問題含みのものであった。池上は慰安婦の存在自体は否定していないが、それにはさらりと触れただけであった。また、池上が「謝罪せよ」と言っているのは朝日の読者に対してであって、右翼や週刊文春・新潮・ポストなどが要求するような「日本人に対する謝罪」ではなかった。こんな批判さえ没にしようとした朝日新聞の編集者は、それによって右翼を勢いづけるだけだということに全く無自覚であったと