渋谷区議会(定数34)が、区議によるナチスドイツをめぐる発言で揺れている。ドイツの連邦議会を視察した区議が、現地のセキュリティーチェックの様子を「ナチスのガス室のようだった」と表現したためだ。 議長も発言が不適切だったとして、発言が出た会合を招集した責任者として陳謝したが、発言をした議員本人は公の場では謝罪をしないまま。共産党は、発言が不適切だったとして謝罪を求める動議を提出したが反対多数で否決。逆に、動議を出した共産党議員に対して厳重注意を求める動議が出され、賛成多数で可決された。議長が陳謝したとはいえ、議会として「ナチス」発言を容認したともとられかねない状況だ。 申請ミスで議場に入れなかったのは「ゲルマン民族の頑固さ」のせい 視察は、老朽化が進んでいる総合庁舎建て替えの参考にするために行われた。議員4人に職員4人が随行し、2014年9月3~10日の8日間の日程でロンドン、ブリュッセル、