従前から、ネット上でも注目されていた事件の最高裁判決が、今日出ました。結論としては、子どもが開放された学校の校庭でサッカーゴールに向けて蹴ったボールがたまたま道路に飛び出し、交通事故を引き起こしたとしても、親はそれを予見できた特段の事情がない限り責任を負わない、というものです。 事案最高裁判決によると以下のような事案でした。ボールを蹴った少年は事故当時11歳。もうすぐ12歳になる頃でした。 本件小学校は,放課後,児童らに対して校庭(以下「本件校庭」という。)を開放していた。本件校庭の南端近くには,ゴールネットが張られたサッカーゴール(以下「本件ゴール」という。)が設置されていた。本件ゴールの後方約10mの場所には門扉の高さ約1.3mの門(以下「南門」という。)があり,その左右には本件校庭の南端に沿って高さ約1.2mのネットフェンスが設置されていた。また,本件校庭の南側には幅約1.8mの側溝
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