夏はやっぱりラテン!!日本のラテンミュージックの最高峰にして現役75歳、本年音楽活動60年目を迎えた松岡直也翁。その世界ではあまりに著名なれど、一般的にはこの名前をご存じない方も多いかもしれません。しかしこの松岡直也さんが日本に知れ渡ったのが1985年のレコード大賞受賞曲、中森明菜の大ヒット「ミ・アモーレ」の作曲者(レコード大賞作曲賞も受賞)としての存在です。本来のラテンフュージョンとも呼ばれた楽曲については次項に譲り、このすばらしいメロディの楽曲でもあるミ・アモーレを誕生までの順序を逆にしながらちょっと研究してみましょう。 まずは最終的に発表された中森明菜のシングルから。掛け値なしの名曲ですね。歌謡曲というジャンルを超えて、ヴォーカリストとしての中森明菜の魅力が最大限発揮された曲ではないのでしょうか。編曲も松岡直也氏自身で行われ、なんといっても演奏が本人以外のほぼ松岡直也グループで行われ