「皇軍」は人間をどのように扱ったのか 樋口健二の著書に、『売れない写真家になるには』(八月書館、1983年)というのがある。四日市公害、旧日本軍毒ガス製造工廠・大久野島(広島県竹原市)、そして原発被曝労働者。これらはそれぞれ『四日市』(六月社書房、1972年)、『毒ガス島――大久野島毒ガス棄民の戦後』(三一書房、1983年)、『原発 1973年-1995年』(同、1996年)などの写真集にまとめられているが、まこと「売れない」テーマで撮り続け、写真家としてまた生活者として、辛酸を嘗めてきたと言ってよいだろう。 しかし、日本列島を歩き回り、長い時間をかけて社会の暗部を「見て、見て、見続ける」ことによって、樋口健二の仕事はまぎれもなく歴史に残るものになった。本書もそのひとつである。 『忘れられた皇軍兵士たち』(樋口健二 著・写真 こぶし書房) 日本がGNP世界第2位の華々しい経済成長を遂げつつ
アパグループ第4回「真の近現代史観」懸賞論文で最優秀賞を受賞した高田純・札幌医科大教授が著書『核と刀―核の昭和史と平成の闘い』(明成社)において、あのドクター中松と同じガセネタをとりあげていることについては、以前にエントリを書いたことがあります。その後、なかなか香ばしい事実を発見していたものの、この人がマスメディアで「原発=安全」論の宣伝者として活躍するようなことがあった時に備えてとっておいたんですが、産經新聞や『WiLL』などには登場するにせよ、メインストリームのメディアでは朝生に出たのが目立つ程度、さすがにお呼びがかからないようなので披露し損ねていました。まあ大したネタでもないのですが、先日思い出したので埋め草代わりに。 大学にポストを持つ研究者の著書でありながら、『核と刀』がウィキペディアの「広島市への原子爆弾投下」の項を参考文献にあげていることについてはすでに触れておりましたが、実
ウーマン村本に上念司が「いまの戦争は“ポチッとな”で終わる」とトンデモ主張! 現実をわかってないネトウヨのお花畑脳 北朝鮮のミサイル発射・核実験実施で一気に緊張感が高まった朝鮮半島情勢。しかし、ネット上ではこの状況に危機感をもつどころか、大はしゃぎで北朝鮮への先制攻撃を煽り立てる暴論が噴出している。 「今こそ、北朝鮮を叩きつぶす時だ!」 「北朝鮮とアメリカじゃアメリカの圧勝」 「とにかく早く北朝鮮を滅ぼしてください、半島のヒトモドキ共を根絶やしにしてください」 「北朝鮮のような小国は、核を使わずとも、北朝鮮本土爆撃で焦土と化す!」 「北朝鮮なんてアメリカ怒らせたら一発でボカーン」 しかも、連中は戦争の先導だけでなく、対話や戦争回避への努力を訴える意見に対して、ことごとく「お花畑思考だ」「こんな危機が迫っているのに頭大丈夫か」「現実を直視しろ」などと攻撃を仕掛けている。リベラル派のメディアや
こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。私はソフトバンクのプリペイドガラケーを使ってるので、Jアラートとは無縁です。先日のミサイル騒ぎではじめてどんなシステムなのか知りました。 Jアラートは火の用心と同じですね。危機管理にはほとんど役に立たないので、なくても全然困りません。いかにも、情緒ですべてを解決しようとする日本人らしいやりかたです。危機管理に必要なのは警報じゃなくて、情報だということを、まるでわかってない。 以前から私は拍子木を叩いてまわる火の用心や防犯パトロールを無意味どころか逆効果だと批判してきました。あれは単なる警報なんです。危ないよー危ないよー、と騒いでるだけ。どんな火事や犯罪がどこでどれくらい起きてるかといった、防犯防災に不可欠な情報はなにももたらしません。それどころか、パトロールの時間と経路という情報を、放火魔や犯罪者に音で教えているという、マヌケな風物詩です(実際、放火
昨年5月、数千人にのぼる人々を乗せた複数の木造船が海上で漂流を続けた。密航業者は逃亡し、残された乗客が接岸を試みると押し返され、行く先を失った。食糧が尽き、多くの人が船内で亡くなった。これは地中海の出来事ではない。東南アジアでロヒンギャ民族を襲った悲劇だ。ロヒンギャはミャンマー(ビルマ)のラカイン州北西部に暮らす少数民族だが、ミャンマー政府はバングラデシュからの不法移民だとして、長らく迫害してきた。特に1982年の国籍法改定以降は公民権もはく奪した。耐えかねた人々が船でタイ、マレーシア、インドネシアを目指すようになったが、どの国からも受け入れを拒否され、かといって帰る場所もなく漂流を余儀なくされた。マレーシアとインドネシアが漂流中のロヒンギャに限って、一年以内の帰還を条件に受け入れたが、ロヒンギャを取り巻く状況は改善されないまま、期限が近づいている。ゾーミントゥさんは、取り残された同胞たち
性的少数者(LGBT)支援に向け、兵庫県内初の基本方針策定を目指す宝塚市。24日の市議会定例会で、自民党議員団の大河内茂太議員が一般質問に立ち、「(支援条例が制定され)宝塚がHIV感染の中心になったらどうするのか」と発言。別の議員が「不適切」と取り消しを求め、議事が一時中断した。 市はLGBT支援に向けて4月に検討部会を設置。10月をめどに基本方針を策定する。 大河内議員は「HIVは、特に男性間の性的な接触によって広がっている。条例ができた場合、話題性もあり、たくさんの人が集まり、HIV感染の中心になったらどうするのか、という議論が市民から出てくる」と発言。これに対し、北野聡子議員=市民ネット宝塚=が取り消しを求め、議事が中断した。北野議員は「同性愛者への差別や偏見を助長する発言」と指摘した。 大河内議員は「差別の意図はない。支援の必要性は認めている。人権は大切だが全体の利益の中でのバラン
このツイート、安倍さんや菅さんに読んで貰いたい。 https://t.co/5xrTST0FpC
「北朝鮮と対話してきた結果がこれだ」という議論があるが、事実はその逆。オバマ政権が「北が核放棄の意思と行動を示すまでは対話しない」という「戦略的忍耐」をとってきたことが、核・ミサイル開発を野放しにする結果となった。今やその破綻は明らか。ならば「対話による解決」しかないではないか。
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