東京大学(東大) 大学院工学系研究科の染谷隆夫 教授と関谷毅 准教授を中心とした研究チームは、高温の滅菌プロセスに耐え得る柔らかい有機トランジスタを高分子フィルム上に作製することに成功したと発表した。同成果は、2012年3月6日(英国時間)に「Nature Communications」(オンライン版)で公開された。 薄膜プラスティック上に作製された高耐熱性有機トランジスタ。自己組織化単分子をゲート絶縁膜、高耐熱性有機半導体を半導体層に用いることでプラスティックフィルム上に低電圧駆動かつ高耐熱性有機回路の作製に成功した 有機トランジスタは、生体と整合性の良い高分子フィルムの上に容易に製造できるため、装着感のないウェアラブル健康センサや柔らかいペースメーカーなど体内埋め込み型デバイスへの応用が期待されている。しかし、その実用化に向けては、生体と整合性の高い機械的な柔軟さを生かしつつも、安全性
禁煙や塩分控えめの食事など五つの生活習慣を実践すると、がんのリスクが4割程度減少するという研究結果を国立がん研究センター(東京都中央区)がまとめ、5日発表した。五つの習慣のうち一つでも多く実践するほどリスクは減少していくという。オランダの医学誌に掲載された。 90年代後半に45~74歳だった7万8548人(男性3万6964人、女性4万1584人)を06年まで追跡し、がんのリスクを下げると言われている五つの生活習慣とがんの発生率との関係を調べた。 その結果、禁煙▽節酒(1日日本酒1合以下を週6日以内)▽塩分控えめの食事(タラコ4分の1腹を月1回程度)▽活発な活動(1日に男性でスポーツ1時間以上、女性で立ったり歩いたり3時間以上)▽適正な体重(体格指数=BMI=が男性で21~27、女性で19~25)の五つの生活習慣のうち、二つを実践しているグループは、ゼロまたは一つだけ実践しているグループに比
インフルエンザウイルスが人間の体内で増殖する際の鍵となるたんぱく質を、東京大学医科学研究所が初めて突き止めた。 新たな治療薬の開発につながる成果で、米科学アカデミー紀要電子版に6日掲載された。 インフルエンザウイルスは、人間の細胞に侵入すると、細胞側の様々なたんぱく質と結びつくが、増殖の際に、どのたんぱく質を利用するかは不明だった。 医科研の河岡義裕教授、五来武郎さんらは、細胞のたんぱく質のうち、エネルギー生産を担う「ATP合成酵素」を構成する「F1β」に着目。F1βの量を減らす操作をしたところ、細胞から出てくるウイルスが減るのを確認した。 ATP合成酵素は、細胞内のミトコンドリアに多くあるが、ウイルスは、細胞膜に含まれるF1βを利用していた。また、このメカニズムはA型、B型インフルエンザに共通だった。
ホルモン分泌量は、暮らしのクオリティに直結している。人間も生物である以上、老化は避けられないが、少しでも充実した日々を送るために、今から健やかな生活習慣を心がけておきたい 写真提供/PIXTA R25世代ともなると、何かの拍子に親の“老い”に気づき、「親孝行しなければなあ」と痛感する機会もあるだろう。実家を離れて暮らしている人なら、なおさらのはず。 かくいう筆者も、忙しさにかまけて帰省の回数は年々減っており、先日およそ1年ぶりに母の顔を拝んだという体たらく。久しぶりに会った母が、やれ「めまいがする」「体がほてる」と更年期の症状を口にするのを聞いて、もっとねぎらってやらねばと反省した次第だ。 ところで、一般的には更年期障害は女性特有の症状といわれているけど、本当だろうか? 僕ら自身がそれを心配するのはまだ早くても、父親や上司の身を案じる意味で、渋谷スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみ
官民共同投資ファンドの産業革新機構が出資し、信州大医学部教授らが設立したバイオ新興企業「アネロファーマ・サイエンス」(東京・中央区)が、ビフィズス菌を使って抗がん剤の副作用を大幅に抑える新薬を開発した。 動物実験で効果を確認済みで、3月にも米国で臨床試験を始める。3年半程度をかけて新薬をがん患者60人に投与し、人体への有効性や安全性を確認する。 この新薬は、薬効を患部に効果的に届けるドラッグデリバリーシステム(DDS)という技術を活用する。ビフィズス菌が低酸素状態を好む点と、がんの患部が低酸素状態になっている点に着目した。 治療の対象は胃がんなどの固形がんで、〈1〉がん患者に新薬を静脈注射する〈2〉ビフィズス菌の作用で新薬ががん患部に集積する〈3〉新薬と組み合わせて初めて抗がん作用を発揮する抗がん剤を口から飲む(経口摂取)〈4〉がん患部のみで抗がん作用を発揮する――ことになる。
仕事やプライベートで、ますます使用頻度が高くなっているパソコン。急速に普及した薄型テレビやスマートフォン(以下、スマホ)、LED照明。これらの電子機器が発する“ブルーライト”が、目に大きな負担を与える可能性が考えられるようになった。 ■ブルーライトとの過剰な接触が目の負担に 南青山アイクリニック東京の副院長・井手武医師は、ブルーライトについて、 「光は、波長が短いほうから、X線、紫外線、可視光線(人間が肉眼で感じられる光)、赤外線などに分けられます。可視光線の中でもっとも波長が短く、エネルギー量が高い青色領域の光を“ブルーライト”と呼ぶのです。 ブルーライトは、赤色などの波長の長い光に比べて、光が散乱しやすく、目に映る像をぼけさせやすいという性質があります。また、紫外線と同じように、目の角膜や水晶体で吸収されず、目の奥まで到達してしまうことも特徴です」と、解説する。 現在、パソコンの多くを
くも膜下出血の原因になる「脳動脈瘤(りゅう)」の新しい治療法を、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)の中山泰秀研究所室長らが開発した。 脳の動脈にできる小さなコブの内側に、特殊な筒を挿入してコブへの血液の流入を遮断、破裂を防ぐ。既存の治療法と比べて安全性が高いなど利点が多く、3年後、臨床試験(治験)を目指す。 同センターでは、心筋梗塞などの治療で、詰まった血管を内側から広げるステント(金属製の筒)治療に実績がある。今回、中山室長らは複雑に曲がりくねった脳の動脈内でも固定できる、伸縮性の高いポリウレタン製フィルムで覆われたステントを開発した。 サイズは直径3~6ミリ、長さ2~3センチで、患部に応じて12種類ある。直径1ミリの棒状にし、脚の血管からコブのある血管まで送り込んでステントを拡張。フィルムで、コブへの血液流入を止める。人工的に脳動脈瘤にしたウサギの実験では約50匹すべてで、コブが
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科学技術振興機構(JST)と東京大学は1月20日、脳の神経回路が、回路を形成する神経細胞「ニューロン」(画像1)より小さく、「シナプス」の単位で正確に編まれることで機能を発揮することを明らかにしたと発表した。東京大学大学院薬学系研究科の池谷裕二准教授らの研究グループによる発見で、成果は米科学誌「Science」に米国東部時間1月20日に掲載された。 画像1。ニューロンとシナプスの基本構造。ニューロンは、樹状突起が広がる細胞体部分と、そこから長く伸びる軸索とで構成され、ほかのニューロンから受け取った情報を処理して、ほかのニューロンに伝えていく。シナプス部分では、神経伝達物質を使って情報をほかのニューロンに伝える 脳はニューロンと呼ばれる神経細胞からなり、各々のニューロンが、少しずつ情報を処理している。その処理結果は、ニューロン間の特殊な結合であるシナプスを介して、次のニューロンに伝えられる(
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どんなタイプのA型インフルエンザウイルスにも反応して、働きを抑える抗体を、藤田保健衛生大学(愛知県豊明市)の黒澤良和学長ら研究グループが発見した。 同大は「万能ワクチンの開発につながるもので、パンデミック(世界的大流行)が心配される新型ウイルスにも防御力を発揮する可能性がある」とみている。研究成果は、24日公開の米ウイルス学専門誌(電子版)に掲載された。 A型ウイルスは、人の体内に感染すると頻繁に変異しやすいため、単一の抗体では発病を抑えられないと考えられてきた。ワクチンなどが効きにくいのもそのためだ。 研究グループは、1944、60、74年生まれの男性小児科医3人の血中から、68年に流行した香港かぜのA型ウイルスに反応する様々な抗体を抽出。その働きを解析した結果、74年生まれの医師が持つ抗体の一つが、変異せずに共通して存在するウイルス部位に結合し、発病を抑え込んでいることが分かった。香港
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