原子炉建屋が吹き飛んだ福島第1原発4号機。使用済み燃料貯蔵プール上部の燃料交換機付近では作業員の姿があった。プールには1535本の燃料があり、平成25年末までの燃料取り出し着手が目標となっている=20日午後1時、福島県大熊町(代表撮影) 福島第1原発にたまった高濃度の汚染水は、放射性物質を取り除いて原子炉への再注水に使われている。浄化システムは短期間で完成させた急造設備で、部品劣化や凍結が原因とみられる水漏れが相次いでいる。耐震性も万全とはいえず、今後もトラブルが発生する可能性のある「アキレス腱(けん)」となっている。 破損した原子炉から注入した冷却水が漏れ、汚染水となって増え続けるのを防ぐために導入されたのが「循環注水冷却」。その中核となる汚染水浄化システムは、昨年6月の運転開始時から、水漏れや装置の停止など、再三トラブルを繰り返した。 国産装置の導入で処理が安定、建屋内にたまった汚染水
原子炉建屋が吹き飛んだ福島第1原発4号機。使用済み燃料貯蔵プール上部の燃料交換機付近では作業員の姿があった。プールには1535本の燃料があり、平成25年末までの燃料取り出し着手が目標となっている=20日午後1時、福島県大熊町(代表撮影) 東京電力福島第1原発の事故発生から1年になろうとする現在でも、原子炉内はどのような状態であるかは明らかになっておらず、「ブラックボックス」のままだ。手がかりとなる計器類は事故による影響で信頼性に不安がつきまとい、技術開発もままならない。最長40年とされる廃炉作業は、その「入り口」で暗中模索が続いている。 原子炉への注水を続けた結果、圧力容器下部の温度は昨年9月末に100度を下回り、落ち着いた状態になりつつあるとみられていた。だが、11月に2号機で核分裂に伴って発生する放射性キセノンが検出され、そうした見方は一変。溶融燃料が連鎖的に核分裂する「臨界」を疑う騒
東京電力は20日、福島第1原発を報道陣に公開した。昨年12月に宣言された冷温停止状態以後初めてで、同11月に続き2回目。今月6日から経済産業省原子力安全・保安院が実施している事故後初の保安検査の様子も公開した。今回、敷地内で初めてバスから降りることを許されたが、現場は依然、放射線レベルは高い。3号機原子炉建屋はがれき撤去が進む一方、約100日前の前回公開よりさらに崩落も進み、大きく変貌していた。(大竹直樹) 現場で指揮を執る高橋毅所長(54)は報道陣の取材に応じ、「国内外の方々のご支援で冷温停止にもってくることができた。廃炉に向け腰を据えてやっていきたい」と述べた。 「肉体的疲労はもちろん、大変な迷惑をかけたと、精神的にも辛かった」 事故から1年近くになろうとする中、作業員や原発所員の気持ちをこう代弁するのは、第1原発の原(はら)子(こ)昭洋広報部長(49)だ。 事故直後は放射線量を確認す
東日本大震災から2カ月がたつ今もなお深刻な状況が続く東京電力福島第1原子力発電所。その復旧作業には、全国各地の企業や研究機関が持つ製品や技術が集結している。放射線量を計測するロボットやがれきを撤去する遠隔操作の無人重機など最先端技術に加え、全国的には知られていない地方企業も、「少しでも役に立てれば」と製品を提供し、放射性物質(放射能)の漏出抑止に効果を発揮している。国産ロボ投入! 「がれきを乗り越えて進む走破性能は米国製よりも優れている。最先端のロボット技術を生かしたい」 米アイロボット社製に続き投入された国産ロボット「クインス」。開発にたずさわった千葉工業大未来ロボット技術研究センターの小柳栄次副所長は、こう意気込む。 平成21年のロボカップレスキュー大会で運動性能などの2部門で優勝するなど性能は折り紙付き。建屋内のフロアを移動しての放射線量の測定などの任務に当たっている。 もともと災害
富士通の山本正已社長が先週、同社のイベントでICT市場のトレンドやICTベンダーとしての心得などについて語った。その中から示唆に富む発言をピックアップしてみたい。 新しいビジネスの創造へ「攻め」の投資を 富士通の山本正已社長が5月17日、同社が東京国際フォーラムで開催した「富士通フォーラム2012」において、ICT市場のトレンドやICTベンダーとしての心得などについて語った。ガートナージャパンのバイスプレジデントである山野井聡氏との対談形式で、山野井氏の質問に山本氏が答えるという演出だった。その中から示唆に富む発言をいくつかピックアップしてみたい。 「今や企業にとってICTなくして経営は成り立たないと言い切っていい」 企業経営とICTの関係についてこう一言。「言い切っていい」と断言したのが印象に残った。山本氏曰く、「ICTの利用はもともと企業のバックオフィスを効率化するところから始まったが
マイクロソフトのパートナー向け会議が行われ、スティーブ・バルマーCEOが「Windows 8」や同社のビジョンなどを語った。 日本マイクロソフトは5月21日、パートナー企業向けカンファレンス「Windows Partner Executive Summit」を都内で開催、米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOが講演を行った。バルマー氏は年内にリリースする予定の「Windows 8」に触れながら同社の方向性を紹介した。 講演の冒頭でバルマーCEOは、2012年が同社にとって「Windowsの再創造」の取り組む一年だと語った。IT市場ではAppleのiOSやGoogleのAndroid OSを搭載したスマートフォンやタブレット端末が人気を博すが、「Windowsには膨大な数の基盤がある。あらゆるデバイス、そして、クラウドとの連携による新たなビジネスを生む強力な基盤だ」とし、Windo
「2012年はWindowsの1年になる」 米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOはこのように述べ、講演を始めた。Windows 8の登場はPCに加え、タブレットやスマートフォンなど、多くの市場に影響を与えるということで「Microsoftはもちろん、多くのパートナー企業にとってもチャンスの1年になるだろう。Windows搭載PC/タブレットの出荷台数は年間で約3億5000万台と、強固な基盤があり、アプリケーションも多い。パートナーの皆さんに大きなビジネスチャンスを提供することができる」とアピールした。 その後、バルマー氏は今後注力するテクノロジー分野として機械学習、ユーザーインタフェース、クラウド、コアプラットフォーム、新たなシナリオの5つを挙げた。 機械学習については、ビッグデータ分析のほか、ジェスチャーの認識など入力方法も多彩になると説明。ユーザーインタフェースについては、
NCのビジョンが花開く、CaaS構想で大企業市場にも切り込むNetSuite:SuiteWorld 2012 Report(1/2 ページ) 先週、SuiteWorld 2012でCommerce as a Service構想をぶち上げたNetSuiteのネルソンCEOに話を聞いた。同氏は1990年代半ば、OracleでNetwork Computerのマーケティングを統括していた。「NCのビジョンは素晴らしかった。ただ、15年早かっただけだ」と振り返る。 「フィリピンのフラワーショップであろうが、神戸牛の生産者であろうが、規模の大小を問わず、いずれすべての企業がクラウドを導入するようになる。ビジネスの成功はクラウドの活用がカギとなるからだ」── そう話すのはクラウドサービスの雄、NetSuiteのザック・ネルソンCEOだ。 カリフォルニア州サンフランシスコ郊外、サンマテオに本社を置く同社
5月21日に朝に起きた金環日食。ネットには続々と日食の写真がアップロードされている。 【金環日食】国立天文台三鷹キャンパスで撮影に成功した、金環日食の速報画像 #国立天文台 twitter.com/prcnaoj/status…— 国立天文台 天文情報センターさん (@prcnaoj) 5月 20, 2012 Togetterのまとめ リング状になった太陽を撮影したものもあれば、ピンホールを使って欠けた太陽を撮影したものも。天気はあいにくの薄曇りだったが、雲のおかげで写真が取れたとの声もあり、多くの人が世紀の天体ショーを楽しんだようだ。投稿された多数の写真をTogetterでまとめた。 advertisement 関連記事 太陽を間違った方法で見るとひどいことになる 5月21日早朝の金環日食。日食といえども望遠鏡や双眼鏡で太陽を見るとすごく危険だと分かる動画を紹介します。 日食観察グラス、
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