2024年1月8日のブックマーク (4件)

  • 石川経夫『所得と富』 - hiroyukikojima’s blog

    今回も引き続き、拙著『シン・経済学貧困、格差および孤立の一般理論』帝京新書の販促をしよう。これまで、これとこれとこれでもすでに販促のエントリーをしている。 シン・経済学貧困、格差および孤立の一般理論ー (帝京新書 004) 作者:小島寛之 帝京大学出版会 Amazon ついでながら、「早稲田大学エクステンションセンター」が提供する市民向け講座でもレクチャーをするので、先にそれをアナウンスしておく。 宇沢弘文の社会的共通資を考える | 小島 寛之 | [公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター レクチャーは今年の2月に3回行われる。内容の要約は以下である。 宇沢弘文は日を代表する経済学者で、ノーベル経済学賞に最も近いと言われていました。主流派の経済学で多くの業績をあげたあと、制度学派という分野において独自の「社会的共通資の理論」を提唱しました。「社会的共通資の理論」とは、

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  • 複数の声が溶けあわずにある バフチン「ドストエフスキーの詩学」|好書好日

    Mikhail Mikhailovich Bakhtin(1895~1975)。ロシアの文芸学者 大澤真幸が読む 文学史上最も偉大な小説家の一人ドストエフスキー。彼の詩学(芸術理念)の特徴は、ポリフォニー(多声音楽)に喩(たと)えられる創作手法にある。ロシアの文芸学者バフチンはそう論じた。 ここで「ポリフォニー」は、小説の中に含まれるあまたの意識や声がひとつに溶け合うことなく、それぞれれっきとした価値をもち、各自の独自性を保っている状態である。普通の小説では、複数の個性や運命が単一の作者の意識の中に組み込まれ、その中で展開する。しかしドストエフスキーの小説には、すべての意識をまとめる作者の観点がない。作者の声を託された登場人物も、他の人物に対して優越しているわけでも、特権的な立場にあるわけでもない。 ポリフォニー性がはっきりと現れるのは、もちろん、論争のときである。だが逆の同意の場面にさえ

    複数の声が溶けあわずにある バフチン「ドストエフスキーの詩学」|好書好日
  • 人生を振り返ることについて:私の謎 柄谷行人回想録①|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 批評家・思想家の柄谷行人さんは、多摩丘陵の自然のなかで暮らしている 書籍情報はこちら ――常々「忘れっぽい」「書いたら忘れる」と公言されている柄谷さんに、生まれてから現在までのこと、まだ書いていないことをお聞きしておきたいということで、連続インタビューをお願いしました。実は、『世界史の構造』(岩波書店)が2010年に刊行された後、朝日新聞から同じようなお話を頼んだときは、結局お断りになったと聞いています。 柄谷 最初はやってもいいかなと思ったんですよ。でも、回顧には関心がないし、まだこれからやろうとしているのにと、考えが変わった。『世界史の構造』を書いてすぐは、「これで終わり」という感じもあった。だけど、違ってたね(笑) ――まだ自分の仕事は終わらない、半生を振り返るのはまだ早いという気持ちになったわけですね。 柄谷 そうです。そういう意味では、今も難しい。だけど、

    人生を振り返ることについて:私の謎 柄谷行人回想録①|じんぶん堂
  • 2010年代、社会科学の10冊 - 西東京日記 IN はてな

    2010年代になって自分の読書傾向は、完全に哲学・思想、心理、社会、歴史といった人文科学から政治、経済などの社会科学に移りました。その中でいろいろな面白いに出会うことができたわけですが、基的に社会科学の、特に専門書はあまり知られていないと思います。 人文科学のは紀伊國屋じんぶん大賞など、いろいろと注目される機会はあるのに対して、社会科学のはそういったものがないのを残念に思っていました。もちろん、いいは専門家の間で評価されているわけですが、サントリー学芸賞などのいくつかの賞を除けば、そういった評価が一般の人に知られる機会はあまりないのではないかと思います。 そこで社会科学のの面白さを広めようとして書き始めたこのエントリーですが、最初にいくつか言い訳をします。 まず、「社会科学の」と大きく出たものの、法学や経営学のはほぼ読んでいませんし、以下にあげたを見てもわかるように社会

    2010年代、社会科学の10冊 - 西東京日記 IN はてな