ブックマーク / hiroyukikojima.hatenablog.com (48)

  • 久賀道郎『ガロアの夢』 - hiroyukikojima’s blog

    自著の販促はしつこいと嫌われるので、そろそろやめて、別の話題に移ろう。 今回は、久賀道郎先生の名著『ガロアの夢』がちくま学芸文庫から復刻されたことを祝してこのについてエントリーしたいと思う。 実は、久賀先生は宇沢弘文先生の親友で、宇沢先生から何度もお話を伺ったことがある。しまいには、宇沢先生から「君は久賀くんに似ている」とまでおだてられて、恐縮するものの、とても嬉しかった経験までした。その辺の事情はこのエントリーに詳しく書いてあるので、読んでほしい。 こののレビューをする前に、せっかくだから宇沢先生がらみで、ぼくが来週から行う市民向けレクチャーの宣伝とプッシュをしておこう。 宇沢弘文の社会的共通資を考える | 小島 寛之 | [公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター レクチャーは2月2日、9日、16日の3回行われる。内容の要約は以下である。 宇沢弘文は日を代表する経済学者で

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  • 石川経夫『所得と富』 - hiroyukikojima’s blog

    今回も引き続き、拙著『シン・経済学貧困、格差および孤立の一般理論』帝京新書の販促をしよう。これまで、これとこれとこれでもすでに販促のエントリーをしている。 シン・経済学貧困、格差および孤立の一般理論ー (帝京新書 004) 作者:小島寛之 帝京大学出版会 Amazon ついでながら、「早稲田大学エクステンションセンター」が提供する市民向け講座でもレクチャーをするので、先にそれをアナウンスしておく。 宇沢弘文の社会的共通資を考える | 小島 寛之 | [公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター レクチャーは今年の2月に3回行われる。内容の要約は以下である。 宇沢弘文は日を代表する経済学者で、ノーベル経済学賞に最も近いと言われていました。主流派の経済学で多くの業績をあげたあと、制度学派という分野において独自の「社会的共通資の理論」を提唱しました。「社会的共通資の理論」とは、

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  • シン・経済学 - hiroyukikojima’s blog

    前回のエントリーでお知らせしたように、ぼくの新著が刊行される。刊行まであと一週間ぐらいになったので、販促を始めようと思う。タイトルは『シン・経済学貧困、格差および孤立の一般理論』帝京新書である。 シン・経済学貧困、格差および孤立の一般理論ー (帝京新書) 作者:小島寛之 帝京大学出版会 Amazon 帯には、『宇沢弘文氏没後10年・森嶋道夫氏没後20年』特別企画、とある。実際、書の中には、宇沢先生の思想と森嶋先生の思想をふんだんに書き込んである。書はお二人へのオマージュであり、その一方で、経済学への新しいアプローチの提案の書でもある。 まだ刊行前の今回は、目次と各章の簡単な要約をさらそう。 「はじめに」 この章では、日の「見えざる貧困」について解説している。参考にしたは、阿部彩『弱者の居場所がない社会』、阿部彩・鈴木大介『貧困を救えない国日』、石井光太『日貧困のリアル』

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  • シン・リーマン予想 - hiroyukikojima’s blog

    今回も、基的には、ぼくの新著『素数ほどステキな数はない』技術評論社の販促のエントリーなんだけど、「深リーマン予想とラマヌジャン」にまつわる話を紹介しようと思う。「深リーマン予想」は、数学者の黒川信重さんの命名らしいけど、ぼくは庵野秀明監督にあやかって、「シン・リーマン予想」と改名したいと思う。笑 庵野監督は、最近、「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン」「シン・ウルトラマン」と「シン」を連発しているんだけど、ご人によれば、「シン」の解釈は「新」でも「真」でも「神」でもなんでもいいとのこと。だからもちろん、「深」でも良いはず。そこで「深リーマン予想」も「シン・リーマン予想」と呼ぶ。 素数ほどステキな数はない  ~素数定理のからくりからゼータ関数まで~ 知の扉 作者:小島 寛之 技術評論社 Amazon 「シン・リーマン予想」とは、リーマン予想よりも強い予想のこと。つまり、「シン・リーマ

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  • 整数の中のランダム性 - hiroyukikojima’s blog

    今年は、夏からあまりに忙しくて、このブログを更新する時間が取れなかった。 忙しさの最も大きな要因は、新書を書いていたことだ。しかも、普通の新書とはわけが違う。ぼくの勤務する帝京大学が、このたび、帝京大学出版会を立ち上げる運びとなった。そして、帝京新書というブランドを新設し、新書市場に参入することとなった。その第一弾の1冊をぼくが書くことになったのだ。その新書は、『シン・経済学貧困、格差および孤立の一般理論』である。 シン・経済学貧困、格差および孤立の一般理論ー (帝京新書) 作者:小島寛之 帝京大学出版会 Amazon タイトルは編集者がつけた。ぼくには恥ずかしくてこんなタイトルはつけられない。まあ、ぼくも庵野監督のファンだから、拒否まではしなかった。 このについては、刊行時期が近づいたら販促しようと思う。 もうひとつ、忙しさをちょっとだけ担ったのが、NHKの番組への出演だ。それは

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  • 社会的共通資本を考える シリーズ1第2回『自動車の社会的費用』を読む、に登壇します。 - hiroyukikojima’s blog

    京都大学社会的共通資と未来寄附研究部門が主催する公開講座シリーズ、社会的共通資を考える シリーズ1第2回『自動車の社会的費用』を読む、に登壇します。来週、3月28日(火)19:00~20:30です。興味あるかたはふるってご参加ください。以下は、京都大学社会的共通資と未来寄附研究部門のサイトからの引用です。 社会的共通資を考える シリーズ1『自動車の社会的費用』を読む 第2回のゲストは帝京大学経済学部教授・小島寛之さんです。 小島さんは、宇沢最後の弟子で、『宇沢弘文の数学』を上梓されています。数理経済学者の視点から『自動車の社会的費用』を解説していただきます。 日時 2023/03/28 (火) 19:00 - 20:30 会場参加とオンライン参加が選べます。申し込みは、以下のサイトからどうぞ。 https://scc-reading20230328.peatix.com/ これは、

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    harumanachika
    harumanachika 2023/03/24
    “経済学者として活動してきてたびたび驚いたのは、経済学を研究している若い研究者には、「信じられないほど頭の良い人たち」がいる、ということだった。”
  • 酔いどれ日記17 - hiroyukikojima’s blog

    今夜はシャンパンを飲んでいる。DRAPPIERというやつで、そんなに高価ではないが、なかなか美味しい。いい具合に酔っ払っている。 今回は、数学における「完全系列」のことを書いてみたいと思う。 完全系列というのは、というふうに、集合が準同型写像(,,,)で繋がれているもので下で述べる条件を満たすものを言う。ここで「準同型」とは、代数的構造が保存される写像のことである。例えば、が群なら、積が保存される写像(すなわち、)で、が環なら、和と差と積が保存されるような写像のことだ。これらの準同型が、すべて、「(の像)=(の0の逆像)」を満たすものが「完全系列」なのである。正式に書くと例えば、などとなる。 とに対しては簡単になる。だから、となり、これはが単射であることを意味する。また、だから、となって、が全射であることを意味する。だから、わかりにくい条件は、ということだ。 この完全系列は、少し進んだ数学

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  • 資本主義の方程式 - hiroyukikojima’s blog

    今回は、前回に予告した通り小野善康『資主義の方程式 経済停滞と格差拡大の謎を解く』中公新書の紹介をしよう。一回ではまとめきれないので、何回かに分けて紹介するつもりだ。 資主義の方程式 経済停滞と格差拡大の謎を解く (中公新書) 作者:小野善康 中央公論新社 Amazon このは、タイトルの通り、たった一つの基方程式で、資主義の二つの状態「成長経済」「成熟経済」における経済メカニズムのあり方の違いをはっきり区別するものである。端的にまとめれば、「成長経済」と「成熟経済」は、正反対の様相を持ち、したがって、経済政策の効果は真逆になる、ということである。日政治家(および指南役の経済学者やエコノミスト)はずっと、「成長経済」での景気後退に効く政策から頭が離れず、それを「成熟経済」に対して実施してきたので、日経済は迷走を続けている、というのが小野さんのメインの主張だ。 小野さんはこれ

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    harumanachika 2022/03/21
    “小野さんの当時の本では貨幣保有の便益だけを扱っていたため、「利子率=貨幣保有の便益」という等式となっており、「貨幣保有の便益の非飽和性」から不況を説明していた。”
  • 「現実」はすべて統計的 - hiroyukikojima’s blog

    今回は、『現代思想』の最新号「統計学/データサイエンス」で巻頭対談しているので、そのことを宣伝するとともに、少しだけ統計学についてエントリーしようと思う。 現代思想 2020年9月号 特集◎統計学/データサイエンス 作者:小島寛之,三中信宏,赤平昌文,稲葉肇,神林博史,喜多千草,北中淳子 発売日: 2020/08/27 メディア: ムック 対談は、生物統計学者の三中信宏先生と。対談内容は、統計学の理解の仕方から、その思想的背景、利用の限界まで多岐に及んで討議している。 ぼく自身は統計学者ではないし、経済学の中でも実証分析を専門としているわけではないので、統計学とは一定の隔たりがある。とは言っても、経済学の中の「意思決定理論」という分野を研究しており、なかでも「ベイジアン意思決定理論」の論文を書いているので、統計学と近接的ではある。 ぼくは経済学者の立場と数学科出身者の立場の両面から、統計学

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    harumanachika
    harumanachika 2020/09/01
    “ぼく自身は、最尤原理を今でも受け入れることができない(あたりまえだと思えない)が、統計物理だけは信頼している。”
  • 今頃になって、なんでか代数幾何が面白い - hiroyukikojima’s blog

    今回は、お正月から読みつないでいる代数幾何の教科書について紹介しよう。読みつないでいるのは、河井壮一『代数幾何学』培風館だ。 現代数学レクチャーズ B 5 代数幾何学 作者:河井壮一 出版社/メーカー: 培風館 発売日: 1979/11 メディア: 単行 このは、数学科の学部生だった頃に購入して、数学科の院試を受験している頃にチャレンジしただった。 ちなみに、ぼくは、学部では代数幾何を専攻していた。残念ながら、好きだったから選んだわけではない。数論を勉強したかったがゼミの応募者が多く、成績が悪くて落とされたゆえ、やむなく選んだ専門だった。 堀川先生のゼミで、Mumford``Algebraic Geometry Ⅰ:Complex Projective Varieties'' Springer Verlagを輪読した。輪読した、と言っても、1章(20ページ程度)を終えたか終えないか程

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  • hiroyukikojima’s blog

    今回は、「2平方定理」について、数学書の中に幾何的証明を見つけたので、そのさわりの部分を紹介したい。読んだは、キャッセルズ『楕円曲線入門』岩波書店だ。 このは、楕円曲線(で定義される曲線)の数論を解説しただが、p進体上の楕円曲線も含むのが特徴である。 楕円曲線入門 作者:J.W.S.キャッセルズ 岩波書店 Amazon こののユニークなところは、各章が非常に短いこと。長くても5ページぐらいで終わる。だから、長い解説や証明を読まされる苦痛は少ない。しかし、そのおかげで全部で26章もある。 このは、(ぼくにとって)めちゃくちゃわかりやすいところとすげぇわかりにくいところが混在している。おおざっぱに言えば、最初のほうはものすごくわかりやすいが、途中からかっとんでしまって歯が立たなくなる。後半には、「ガロアコホモロジー」とか、「セルマ-群」とか、フェルマー予想解決のときに耳にしたアイテム

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    harumanachika 2020/02/26
    “『数学セミナー』に掲載された小平邦彦先生のコラム「ノートを作りながら」”
  • 『大学への数学』9月号、10月号は是非読むべし - hiroyukikojima’s blog

    『大学への数学』東京出版は、高校生向けの受験雑誌だが、単に受験技術を身に着けるだけの雑誌にとどまらない。そのことは、前回、 面白さ満点の『零点問題集』 - hiroyukikojima’s blog にも書いた。今回は、それを受ける形で、先月に出た9月号と今月の10月号を推奨しようと思う。 大学への数学 2019年 10 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 東京出版 発売日: 2019/09/20 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 9月号には、親友の(大学で同期だった)数学者・松木謙二さん(パデュー大学)が「正四面体を最短に切り開く」という記事を寄稿している。扱っている問題は、 紙でできた正四面体をハサミで切り開いて展開図にするとき、ハサミを入れる距離が最も短くなるには、どのように切れ目を入れればいいか? というものだ。な~んだ簡単じゃないか、と思った人はたぶん罠にはまっている

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  • 高木貞治の数学書がいまさら面白い - hiroyukikojima’s blog

    昨日、『天気の子』を観てきた。渋谷で夕方に観たんだけど、満員だった。客は若い子たちが大部分だという印象だった。 『君の名は。』も大好きだったが、『天気の子』も同じくらい好きな作品だった。とにかく作画がすばらしい。これがアニメか、と思えるくらいの美しさだ。あと、今回の作品は、いろいろなアニメやSF映画へのオマージュというか、トリビュートというか、そういうシーンがたくさんあって楽しかった。RADの曲も相変わらず素晴らしい。ネタばれにならないよう、感想はこのくらいに留めておこう。 さて、今回は高木貞治『初等整数論講義』共立出版を紹介する。これは昭和6年、つまり、1931年初版のふる~いである。めちゃくちゃ古典なんだけど、いま、なんだかすごく新鮮な気分で読んでいる。 高木貞治と言えば、『解析概論』岩波書店が有名だろう。年配の理系出身者たちは一度はトライしたのではないかと思う。さすがに今はあまり手

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  • 『楕円曲線と保型形式のおいしいところ』のおいしいところ - hiroyukikojima’s blog

    今、D.シグマ『楕円曲線と保型形式のおいしいところ』暗黒通信団を少しずつ読んでいる。これは、息子が父の日のプレゼントに買ってきてくれたなのだ。 というのも、以前、息子がコミケに行くとき、暗黒通信団のブースも見てくる、というので、このの購入を頼んだのだ。しかし、残念ながら書は売り切れになっていた。まあ、別にどうしても欲しいわけではなかったので放置していたのだが、最近、ぼくがアマゾンからコブリッツ『楕円曲線と保型形式』丸善出版を取り寄せて眺めているのをみて、息子は急に思い出したらしく、書店でD.シグマ『楕円曲線と保型形式のおいしいところ』暗黒通信団を探して買ってきてくれたのだ。 楕円曲線と保型形式のおいしいところ 作者: D.シグマ 出版社/メーカー: 暗黒通信団 発売日: 2017/08/01 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る そうして読んでみたら、ぶっとんだ。これこそが

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  • 松原望先生との、ベイズとAIに関するトークイベント - hiroyukikojima’s blog

    前回に少し告知したトークイベントがはっきり決まったので、宣伝したい。 池袋の天狼院書店にて、統計学者の松原望先生の、ベイズ統計学、AI、シンギュラリティについてのトークイベントに、討論相手として登壇する。具体的には、以下 日時 2018年9月16日(日)15:00〜16:30(受付開始 14:30) 場所 天狼院書店「Esola池袋店」STYLE for Biz 講演内容 ベイズ統計学の第一人者・松原望さんと、統計学・数学の魅力を多くの方に伝道する小島寛之さんによる対談。 ベイズ統計学、AI、シンギュラリティについて語っていただきます。研究秘話も聞けるかも?! 参加費:2000円+『ベイズの誓い――ベイズ統計学はAIの夢を見る』(聖学院大学出版会) *別途、書籍『ベイズの誓い――ベイズ統計学はAIの夢を見る』(聖学院大学出版会)のご購入が必要となります。お持ちの方は当日ご持参ください。 9

  • abc予想解決と数学の進化 - hiroyukikojima’s blog

    先日、望月新一教授によるabc予想解決が、論文として正式に学術誌にアクセプトされたことが、朝日新聞一面で大々的に報道された。数学の結果がこれほど大きな紙面で報じられたのは今回が初めてような気がする。(記憶では、フェルマー予想のときも、ポアンカレ予想のときもこんなでなかったような)。とにかく、今年の数学界最大のイベントであったと思う。ぼく自身も、望月教授がネット上に論文をアップロードして騒ぎになった2012年にエントリーしているので(abc予想が解決された? - hiroyukikojimaの日記)、この予想の解説についてはそちらで読んでほしい。あるいは、黒川信重さんのの紹介(ABC予想入門 - hiroyukikojimaの日記)のほうでも。 abc予想がおまけとして(系として)得られる宇宙際タイヒミュラー理論(IUT)は、聞くところによると、新しい数学言語を作り上げた、と言えるぐらいに

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  • 高就業率・不況均衡の可能性? - hiroyukikojima’s blog

    ぼくのゼミでは、ゼミライブというのを毎年開催していることは以前にエントリーした(例えば、諦めなければ夢はかなう。望んだ形ではないかもしれないけど。 - hiroyukikojimaの日記など)。今年も、今月に7回目を実施した。現役のゼミ生とともに、卒業5年以内のゼミOBが、全世代にわたって、数人ずつは参加してくれた。当に、教員冥利につきる。 OB/OGたちと久しぶりに会って、近況を聴いて驚いた。ほとんどすべてのOB/OGが、会社を、辞めたか、転職したか、辞めたがっていた。その理由を聞くと、ほぼすべて、待遇に対する不満である。給料が安い、ボーナスも最低、サービス残業の嵐、ちょっと上くらいの先輩がいろいろ押しつける。しかも、かなり上の先輩の給料を聞くと、ぜんぜん給料が上がらないことが判明。これじゃ、辞めたくなるのは当たり前だ。もちろん、勤めてる会社によるけど、新卒がもう半分くらい辞めてしまっ

  • 小野善康『消費低迷と日本経済』は、賛否にかかわらず読んで欲しい本 - hiroyukikojima’s blog

    小野善康『消費低迷と日経済』朝日新書が刊行されたので、満を持して、紹介したい。 消費低迷と日経済 (新書639) [ 小野善康 ] ジャンル: ・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 820円「満を持して」とは、どういう意味か、というと、このの企画にぼくが多少の関わりを持っているということ。あとがきに書かれているが、ぼくがぼくの担当編集者さんに小野さんの理論を紹介したことがきっかけで、このの企画が誕生したからだ。ぼくは、この編集者さんと過去に『数学的思考の技術』ベスト新書を作った。このには、宇沢先生の思想とともに、小野さんの理論も紹介している。この新書を作って以来、編集者さんとはことあるごとに小野さんの理論について話をしてきた。とりわけ、小野さんが朝日新聞大阪版で「ミダス王の誘惑」という連載を開始したときは、「絶対に読むべき」と伝え

  • マリオ・リヴィオ『神は数学者か?』の解説を書きました! - hiroyukikojima’s blog

    つい最近、文庫化が刊行された、マリオ・リヴィオ『神は数学者か? 数学の不可思議な歴史』ハヤカワ・ノンフィクション文庫の解説を書いた。 神は数学者か?―ー数学の不可思議な歴史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫〈数理を愉しむ〉シリーズ) 作者: マリオリヴィオ,千葉敏生出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/09/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見るの巻末の解説を書くのって、思いの外難しい。解説から先に読む読者もいるから、ネタバレはできないし、でも、解説を読んで買うかどうか決める人もいるので、このがいかに面白いかをアピールしなければならない、という二律背反に直面するからだ。でも、だからこそ、ライターの力量が試される仕事と言える。ネタバレなしに、いかにその口上でをレジまで持っていかせるか。ここはプロの腕の見せ所である。 ところで、このエントリーだが、ここで

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  • ステキな4平方数定理 - hiroyukikojima’s blog

    ぼくが、数学に目覚めた大きな原因の一つは、「2平方数定理」と「4平方数定理」を中1〜中2の頃にで読んだことにあった。 平方数というのは、「2乗の数」のことで、1×1=1、2×2=4、3×3=9、4×4=16、・・・という具合の分布している。 「2平方数定理」というのは、「4で割ると1余る素数は、必ず2つの平方数の和で書け、4で割ると3余る素数は絶対に2つの平方数の和では書けない」という内容の定理だ。例えば、素数13は4で割ると1余るが、確かに4+9と2平方数の和で表すことができ、素数19は4で割ると3余るが、実際、2平方数の和では表せない。この事実を発見したのは、17世紀のフェルマー(例のフェルマーの最終定理で有名)で、人は「証明できた」と述べ、アイデアを手紙に書いているが、証明自体は書き残さなかった。これをきちんと証明したのは、約100年後の18世紀の数学者オイラーだった。その後、ガ

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    harumanachika
    harumanachika 2017/09/16
    “で”