ブックマーク / blog.goo.ne.jp/old-dreamer (5)

  • 猫の世界は謎だらけ - 時空を超えて Beyond Time and Space

    フィリップ・J・デーヴィス作・マーガリート・ドリアン絵(深町真理子訳)『ケンブリッジの哲学する』表紙 我々の日常的生活の中で目につく動物で際立っているのは、犬とではないだろうか。それでは、人間から見て「哲学者」のイメージに最も近いのは? これはちょっと難しい。 犬は長らく人間の良き友とされ、その忠誠さがしばしば話題となってきた。忠犬ハチ公のイメージは典型的といえる。しかし、少し近すぎる感がしないでもない。いつも主人である飼い主のことを考えているように見える。犬独自の時間はあるのだろうか。 それでははどうだろう? も多くの人々にとって、大変近い動物なのだが、なんとなく人間と離れた「の領域」を固守しているようなところがないだろうか。時々、どこかへ行ってしまうような行動も見せる。ある距離を置いて、人間を観察?しているのではないか。 ここに取り上げるのは、世界の名門ケンブリッジ大学ペンブ

    猫の世界は謎だらけ - 時空を超えて Beyond Time and Space
  • 追悼:スティーブン・ホーキング博士とシジウイック・アヴェニュー - 時空を超えて Beyond Time and Space

    シジウイック・アヴェニューの光景 3月14日、イギリスの宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士が自宅で逝去されたとのニュースがメディアに大きく報道された。筆者は同博士とは全く関係のない領域の一研究者にすぎないのだが、不思議な親近感がある。1995-96年、ケンブリッジ大学に滞在していた頃のことである。当時借りていた住居が市街地から遠く離れた郊外のガートン・コレッジ*の近くにあり、街中などへの交通が大変不便なので、車を運転して大学などへ行っていた。町の中心部は車を停車する適当な場所が少なかったので、しばしばコレッジと自宅の中間にあり、駐車が認められていたシジウイック・アヴェニューに駐車し、そこから歩いて町中やコレッジなど必要な所まで歩いていた。 シジウイックの名前の由来は、必ずしも明らかではないが、トリニティ・コレッジの哲学の教授であったヘンリー・シジウイック Professor Henr

    追悼:スティーブン・ホーキング博士とシジウイック・アヴェニュー - 時空を超えて Beyond Time and Space
  • 鎮魂の夏:友を偲んで - 時空を超えて Beyond Time and Space

    ケンブリッジの夏のある日 文字通り酷熱、酷暑の8月。お盆休みで帰省の大きな流れが動き出した。今年はいつになく、多くの友人・知人と永遠の別れがあった。それぞれに興味尽きない人生の出会いがあったことを思い起こさせる。 7月、イギリスから一通の訃報が入った。長年の友人W.Bとの別れだった。ケンブリッジの自宅での突然死だった。W.B.はケンブリッジ大学ダーウイン・コレッジのマスター(学寮長)やケンブリッジ大学全体の副学長(教育・研究担当)、多くの大学の評議員、学会、政府のアドヴァイザーなど多数の要職を務め、引退の途上だったが、まだ多くの仕事をしていた。 ダーウイン・コレッジ小景 W.B. 愛称ウイリーとの出会いは、偶然だった。若い頃、ある国際会議の席で隣り合わせた。彼はすでに立派な業績を残していた研究者だった。会議は概して退屈だった。しかし、彼はなにか一心にノートに書き込んでいた。イギリスの優れた

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  • かくも長き地底の日々:よみがえった一人の王 - 時空を超えて Beyond Time and Space

    かくて不満の冬も去り、ヨーク家にも輝かしい夏の太陽が戻ってきた。 Now is the winter of our discontent Made glorious summer by this sun of York シェクスピア史劇『リチャード3世』の開幕の台詞 sunとson(Edward IV のこと)をかけた地口 イギリス史あるいはシェークスピアの史劇に多少なりと関心のある方ならば、シェークスピアの『リチャード3世』 Richard III なる王について、聞き及んでおられることだろう。シェークスピアによって、希代のマキャベリスト、悪逆非道な人物に描かれている。しかし、後代の小説家などからは、正義感の強い、兄思いの人物というイメージも提示されている。イギリス史上、最も偉大な人物のひとりとの評もある。長い年月にわたり、この王の真の姿は歴史の闇に隠されてきた。 最近きわめて興味ある論

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  • 余はいかなる王なりしか:リチャード3世の真実 - 時空を超えて Beyond Time and Space

    復元されたリチャードIIIの顔 (c)The Richard III Society リチャードIII世の遺体が発見され、さらにDNA鑑定で、遺骨が物であることが確認されたニュースは、イギリスを中心としてヨーロッパでは大きな注目を集めた。しかし、日ではニュースメディアにもほとんど取り上げられていない。掲載されていても、短い記事にすぎない。管理人の目に触れたかぎりで、少し大きな記事といえば去る2月23日の『日経済新聞』がWorld Watchなるタイトルで取り上げていた。しかし、主たる目的は英語学習者用の記事だ。記事のタイトルは、Richard III's face reconstructed 「リチャードIII世の顔は・・・」となっている。 前回記事としてとりあげたのだが、管理人から見ると、この記事に関心を抱いて呼んだ読者がどのくらいただろうかという疑問を持つ。周辺の人々に聞いてみて

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