俳優の藤岡弘さん(64)が演じた「仮面ライダー」が誕生して来年で40周年。柔道、空手や居合など武道に通じ、世界各地でボランティア活動も続ける藤岡さんに「心を強くする」大切さやヒーロー像などについて聞いた。 −−子供時代は 「たまたま父が武道家で6歳のころから教えられ、多くの師にもついた。武道は体を鍛えるだけでなく人間力を育(はぐく)む。私たちの小、中学生時代は人間教育が重んじられた気がする。昨今そういうものが疎んじられてきたのかなと思う」 −−武道の魅力は。中学校では武道が必修化されます 「父からは、持っている物が何もなくなってゼロになっても生きる力、どのような状況も乗り越える力を教えてやろうといわれた。精神力、気力、持久力、忍耐力など武道を通じ培われたものが、社会に出て年とともに非常に役に立ち助かった。武道は礼から始まり礼に終わるという独特の教訓がある。勝利を自分のものとしてガッツポーズ