製造業の業務改革とITの役割: もの作り工程が分かる工程手順の重要性（1）■2.3 もの作り工程が分かる工程手順の重要性 BOMといえば、品目マスタと構成マスタを思い浮かべる人が多いと思いますが、「ものづくり」の重要なマスタは工程手順マスタです。図2-7は、加工と移動のイメージ図です。部品表は、MRPの機能、生産計画の機能を主として考えられがちですが、移動に関する項目がパッケージに考慮されていないことがあります。 もの作りに必要な情報は、「加工する」または「購入する」ために、「必要な部材」を「どこから」「どれくらい必要か」そして、その置場はどこに、加工・購入時などの「作業標準また量などの取り決めは何か……」、その「作業区と工程」は何か、そして「加工後の移動先また置場」はどこか、さらに加工品また購入品が「投入（使用）される工程」はどこか……。 つまり、モノの加工と移動に至る顛末（生まれてから消えるまで）を、万人が分かる情報として表現する場合、工程情報を抜きには語れ
