「上から大なたを振るわないと争いは終わらない」──。今回の場合、大なたを振るったのはハリウッドということになる。ハリウッドが光ディスクを本格的に支持するためには、次世代光メディアの分裂を早急に解消させる必要がある。BD支持を明確に打ち出し、BDへの一本化を図らねばならない。ハリウッドの対応にも温度差があるため決して一枚岩ではないが、年明けからのワーナー・ブラザースによるBD支持などの動向を見ていると、そうした明確な意志が感じられるのである。要するに「光ディスクで商売したいから、この辺で次世代メディアのケンカを止めさせる」ということだ。 BDは意外に息の長いメディアになる 録画ファンの一人として筆者のHD DVDへの思いも書いておこう。録画メディアとして見た場合、DVDとアプリケーションフォーマットで互換性のあるHD DVDには、DVDから「無劣化高速ダビング」が可能など、“次世代DVD”と