[読了時間:2分、動画視聴時間16分] 「仮説は大枠ではずれていなかった」ー。札幌で開催中のInfinity Venture Summitで、グリーの青柳 直樹氏はそう語った。 グリーが米サンフランシスコに子会社を設立したのが2011年1月。日本はモバイルのソーシャルゲームで世界最先端。そのノウハウは世界で通用するはず。その「仮説」を持っての米国進出だった。 しかしその「仮説」が正しいのかどうか。「数字が出てくるまで実は分からなかった」と、青柳氏は当時を振り返る。 2年前、米国の開発者たちはFacebook上でゲームを開発することに夢中だった。日本でFacebookはまったく普及していなかったころだ。日本のゲーム開発者たちはほかに選択肢がないのでモバイル領域に精力を注いだ。日本がモバイルで先行した背景には、そうした特異な状況があった。「非常にラッキーだったと思います」と青柳氏は謙虚に認める