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ブックマーク / morningrain.hatenablog.com (6)

  • クラウディア・ゴールディン『なぜ男女の賃金に格差があるのか』 - 西東京日記 IN はてな

    2023年にノーベル経済学賞を受賞したゴールディンによる一般向けの書。 ここ100年のグループを5つに分けてアメリカの女性の社会進出の歴史をたどるとともに、それでも今なお残る賃金格差の原因を探っています。 世代についての叙述も面白いですが、ここでは現在の賃金格差の原因となっている「どん欲な仕事」についての部分を中心に紹介したいと思います。 目次は以下の通り。 第1章 キャリアと家庭の両立はなぜ難しいか―新しい「名前のない問題」 第2章 世代を越えてつなぐ「バトン」―100年を5つに分ける 第3章 分岐点に立つ―第1グループ 第4章 キャリアと家庭に橋をかける―第2グループ 第5章 「新しい女性の時代」の予感―第3グループ 第6章 静かな革命―第4グループ 第7章 キャリアと家庭を両立させる―第5グループ 第8章 それでも格差はなくならない―出産による「ペナルティ」 第9章 職業別の格差の原

    クラウディア・ゴールディン『なぜ男女の賃金に格差があるのか』 - 西東京日記 IN はてな
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    hat_24ckg 2024/06/03
  • 平野克己『人口革命 アフリカ化する人類』 - 西東京日記 IN はてな

    去年の夏に出たときに読もうと思いつつも読み逃していたのですが、これは読み逃したままにしないでおいて正解でした。 著者が2013年に出した『経済大陸アフリカ』(中公新書)は、アフリカの現実から既存の開発理論に再考を迫るめっぽう面白いでしたが、今作も人口について基的な理論を抑えつつ、それに当てはまらないアフリカの動きを分析していくことで、未来の世界が垣間見えるような面白いです。 目次は以下の通り。 第1章 人口革命と人口転換 第2章 グローバル人口転換 第3章 アフリカの人口動向 第4章 人口と糧 第5章 人口と経済 18世紀後半からイギリスで1%を上回る人口増加が持続的につづいたことが人口革命の始まりと言われています。その結果、イギリスの人口は1801年の約1600万人から1920年には約4682万人まで3倍近くになりました。 これがアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド

    平野克己『人口革命 アフリカ化する人類』 - 西東京日記 IN はてな
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    hat_24ckg 2023/03/05
    "少子化はやがて生産年齢人口の低下を招きます。いわゆる人口オーナスです。1992-2015年の日本では、経済成長率がこれによって1%割り引かれたと考えられます" 財政緊縮の影響はもっと大きそう
  • 上林陽治『非正規公務員のリアル』 - 西東京日記 IN はてな

    ある制度が良いのか悪いのかというのはなかなか難しく、簡単には判断を下せないケースが多いのです。例えば、選挙制度は小選挙区制がいいのか比例代表制がいいのか、日型の雇用制度が良いのか悪いのか、といったことは一概には判断を下せないと思っています。 そんな中でも、個人的に明確に「悪い制度だ」と考えているのが、外国人の技能実習制度と、書のテーマである非正規公務員の問題を含む地方公務員の人事をめぐる制度で、特に後者は新卒に重い価値を日の就職市場のあり方や、男女の格差の問題の解決にもつながっていく非常に重要な問題だと思っています。 書は、そんな非正規公務員の問題を扱ったであり、2012年に出版された同じ著者による『非正規公務員』の問題意識を受け継ぐです(未読ですが2015年に『非正規公務員の現在』というが出版されている)。 非正規公務員の低待遇と不安定な身分を告発するとともに、この問題を改

    上林陽治『非正規公務員のリアル』 - 西東京日記 IN はてな
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    hat_24ckg 2021/04/11
    派遣制度は一旦廃止した方がいい。 国民を貧しくし、竹中平蔵やパソナを肥え太らせるだけだもの…
  • 小熊英二、樋口直人編『日本は「右傾化」したのか』 - 西東京日記 IN はてな

    ここ最近話題になっている「右傾化」の問題。「誰が右傾化しているのか?」「当に右傾化しているのか?」など、さまざまな疑問も浮かびますが、書はそういった疑問にさまざまな角度からアプローチしています。 実は、国民意識に関しては特に「右傾化」という現象は見られないが、自民党は以前より「右傾化」しているというのが、書の1つの指摘でもあるのですが、そのためか、執筆者に菅原琢、中北浩爾、砂原庸介といった政治学者を多く迎えているのが書の特徴で、編者は2人とも社会学者であるものの、社会学からの視点にとどまらない立体的な内容になっていると思います。 目次は以下の通り。 総 説 「右傾化」ではなく「左が欠けた分極化」  小熊英二 第I部 意 識 1 世論 世論は「右傾化」したのか  松谷満 2 歴史的変遷 「保守化」の昭和史――政治状況の責任を負わされる有権者  菅原琢 第Ⅱ部 メディア・組織・思想 1

    小熊英二、樋口直人編『日本は「右傾化」したのか』 - 西東京日記 IN はてな
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    hat_24ckg 2020/12/06
    右左ではなく、緊縮清貧主義と、それを打倒する反緊縮主義を対立軸にしたい
  • ピーター・テミン『なぜ中間層は没落したのか』 - 西東京日記 IN はてな

    著者は著名な経済史家で、経済学の立場としてはケインジアンだといいます。そんな著者が「なぜ中間層は没落したのか」というタイトルのを書いたというと、近年の経済の動きと格差の拡大を実証的に分析したを想像しますが、書はかなり強い主張を持った論争的なです。 現在、アメリカの社会は左右に分極化していると言われますが、著者は上下の分極化を指摘しています。アメリカの社会は上20%(書はFTE部門(FTEは金融(Finance)、技術Technology)、電子工学(Electronics)の頭文字)と呼んでいる)と下80%に分極化し、共和党はもちろん、民主党も基的には上20%の代表になっているというのです。 そして、現在のアメリカはアーサー・ルイスが途上国の経済を分析するときに使った二重経済のモデルで説明できるというのが書の主張になります。 少し陰謀論的な印象を受けるところもありますが、7

    ピーター・テミン『なぜ中間層は没落したのか』 - 西東京日記 IN はてな
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    hat_24ckg 2020/09/28
    ”「読み終えると、些末なことを厳密に議論するよりも、大事な問題を少し大まかに議論することも、時にははるかに望ましい姿勢だと教えられる」” 確かになあ。
  • 木下衆『家族はなぜ介護してしまうのか』 - 西東京日記 IN はてな

    「家族はなぜ介護してしまうのか」、なんとも興味をそそるタイトルですが、書は、認知症患者のケアにおける家族の特権的な立場と、それゆえに介護専門職というプロがいながら、家族が介護の中心にならざるを得ない状況を社会学者が解き明かしたになります。 書は専門書であり、イアン・ハッキングや「概念分析」の考えを援用しながら認知症と介護について分析したりもしています。ただし、多くは分析は当事者の実際の声を拾いながら行われており、社会学の難しい概念がわからなくても介護経験者などには「わかる」部分が多いのではないかと思います。介護問題が身近になくても、対人援助職についている人などは「わかる」と感じる部分が多いのではないでしょうか。 また章と章の間にはコラムも挟まれており、実際に介護問題に直面している人はそこから読んでみてもいいかもしれません。 目次は以下の通り。 はじめに 序章 新しい介護、新しい問題

    木下衆『家族はなぜ介護してしまうのか』 - 西東京日記 IN はてな
    hat_24ckg
    hat_24ckg 2020/03/13
    介護するなという内容ではなかった。良さそう
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