「非常に優秀な人材だった」「勤務中の死亡事故は前代未聞」―。東京都江東区の首都高速湾岸線で起きた玉突き事故で、死傷した6人が勤務する東京税関では11日午後、突然の悲報に驚きと悲しみの声が上がった。 同税関広報広聴室の金子博幸室長(55)によると、死亡した植地秀樹さん(40)ら6人はいずれも調査部犯則調査センター室の職員で、主に違法薬物の密輸入など、関税法違反の調査を担当。同税関に職員が事故に巻き込まれたとの一報が入ったのは発生の約1時間後で、職員らは大きなショックを受けたという。 6人は同日朝に東京税関を出発し、成田税関支署で仕事をした後、羽田税関支署へ移動する途中で事故に遭った。誰が運転をしていたかは不明という。 金子室長は「優秀な人材を4人も失い、非常に悲しい。職員が勤務中に交通事故で死亡するのは前代未聞で、心が痛む」と肩を落とした。