最初は非日常に触れたかった。しかし日常的に山に行くようになって、山と街を往復するのは日常生活となり最初の非日常は日常となった。非日常とは、 [:W450] こんなのや [:W450] こんなのを目にすることができる場所である。 どんな山行でも金曜の夜でかけて土曜日に登り日曜の午後になれば下山してくる。余韻は長くは続かずまた次の週末に山へ出かけていく。 山の技術を覚え、山慣れしていくと最初の感動は薄れていったのは確かだった。 [:W450] (神田たけ志 『氷壁の達人』) 「登りたくて登りたくてしょうがない」というモチベーションをうらやましく思ってしまうのは、かつて自分がそうで今ではそうではないということだろうか。 [:W600] 苦渋をもって認めざるを得ないことに、自分は山ではモノにならなかった。技術であれ、登山のあるジャンルであれ、自分はモノにはならなかった。この先もそうはならないだろう