PowerShot S90は、キヤノンにとって新たなセグメントとなるカメラだ。以前にも“S”と付くカメラはPowerShotシリーズにあったが、最後の登場から時間を経ており、コンセプトの違いからもまったく別ものといってよい。 そのS90は、1/1.7型の有効1,000万画素CCDセンサーを搭載。同シリーズの最上位機ともいえるPowerShot G11と同じセンサーである。ちなみにG11の前モデルPowerShot G10は有効1,470万画素のCCDセンサーであったが、高感度撮影時におけるノイズの低減とダイナミックレンジの拡大を優先した結果、画素数をダウンした高感度タイプのものを採用したとのこと。S90でもその性能は存分に発揮され、通常コンパクトではノイズの発生が顕著になり始めるISO400ないしISO800でも気になるレベルではない。画質も上々である。ちなみにISOレンジは、80から3