国会議員は衆議院で二期目、参議院で一期の折り返しを迎える三年が過ぎるとみんな体型が似てくる。後ろ姿では区別が付きにくくなる。背中に脂がのり、腹が出る。いわゆるメタボ体型だ。私も含めて議員のメタボ率は相当高い気がする。なぜ皆が同じ体型になるのか。この謎を考えるに、極めて明快な答えを発見した。要するに議員は皆、同じものを食べているのだ。 議員の食生活は定型化している。議員の一日は朝八時からの自民党本部での部会から始まる。ここで各分野の長期的ビジョン、立法の議論がなされる。ほとんどの議員は宿舎住まいだから朝メシは部会で出される朝定食となる。これが結構なボリュームだ。箱弁当形式でおかずが四品、それにどんぶり飯と味噌汁が付く。焼き海苔は 備え付けがあって希望者が取る(農林部会には特別に納 豆が付く)。この朝定食を平均五分間ほどで平らげる。残せればいいのだが、子どもの頃から親に「食べ物を残すな」と仕込