2008年4月より、メタボリックシンドローム(以下メタボ)に着目した特定健診と特定保健指導がスタートする。いわゆるメタボ健診だ。これにより、2015年度までにメタボの該当者および予備軍を08年度比で25%減少させ、医療費を2兆円削減するとのことである。しかし、目標達成は困難との指摘は多く、政府も本腰を入れているようには思えない。内容がお粗末すぎるからだ。 “メタボ”という語が人口に膾炙されて久しいが、「男女の腹囲の基準値が世界標準から逸脱」(※1)、「基になったデータのサンプル数が少なすぎる」、「メタボを基準とすることによって疾患の発症を減らすというエビデンスがない」、「メタボは定義が曖昧で、疾患概念、診断基準として未確立」等の疑問が提起されており、国会(※2)でも相当突っ込んだやり取りが行われた。 また予防の効果についても、その有効性は実証されているが、運動や食事療法等を継続的に行うこと
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