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ブックマーク / www.moriyamakenichi.com (15)

  • YouTubeの遭難チャンネルが最悪だ

    最悪YouTuber 運営している人が最低であることはもちろんだが、こういうのを見て面白いとか言ってる人も軽蔑しますね。 pic.twitter.com/XYOEPtT93X — 森山憲一 🌏️ (@kenichimoriyama) April 4, 2024 遭難をテーマにしたYouTubeチャンネルについてこんなツイートをしたところ、「何が悪いのかわからない」という意見を散見しました。 そこで以下、この手のチャンネルの問題について説明してみます。 人の不幸を金儲けの道具に使うなまず、遭難した人の遺族や知人はとても悲しく苦しい思いを抱えています。そのときに、軽薄なエンタメもしくは小銭稼ぎの道具として故人が使われているコンテンツを目にしたらどう思うでしょう? 私ならころしてやりたいほどの怒りを覚えます。それがこうしたコンテンツがダメである第一の理由です。 3番目は私の知人です。マジで腹立

    YouTubeの遭難チャンネルが最悪だ
  • 先鋭登山をわかりやすく伝えるのは難しいことなのである

    「登山は基的に自己満足の世界」...それでもなぜ、一流クライマーによる"疑惑の登山"はなくならないのか? | 山はおそろしい | 文春オンライン 「登山家と嘘」というテーマでインタビューされました。 このなかで、インタビューアーの中村計さんがこんなことを語っています。 現代の先鋭的登山を書くときの最大の壁は、その挑戦がいかに大変かを一般読者に伝えることがとてつもなく難しいということだと思うんです。 これはまったくそのとおりであって、これまで私も、どうしたら伝わるのだろうかといろいろ模索してきました。 模索の結果、私が多用しているのは、野球や格闘技などのスポーツに例えるという手法。たとえば栗城史多さんについて書いた記事では、栗城さんを「大学野球の平均的選手」に例え、栗城さんが目指していたエベレスト北壁を「メジャーリーグ」とすることで、実力と目標の乖離を表現しようと試みました。 昔であればこ

    先鋭登山をわかりやすく伝えるのは難しいことなのである
    hatayasan
    hatayasan 2023/09/03
    「登山史が長年かけて獲得してきた成果を自分の箔付けだけに使って、実態は適当にスルーするのではただのズル」栗城評。しっくりくる。
  • ニトリの3000円のテントで雪山登山してみた

    ニトリがなんと約3000円という破格のテントを販売しています。 1~2人用テント(HC) 近ごろはAmazonなどで中国製の格安テントが多く販売されていますが、それでも6000~7000円くらいはします。約3000円というのはさすがに聞いたことがない。 これを見つけた知人がこうツイートしていたのを見かけました。 誰かこれで厳冬期北アルプスとか行ってみてほしい https://t.co/Mr0w4h0G61 — KANJI (@K931201K) February 19, 2023 興味を引かれた私はすぐさま反応。 了解 — 森山憲一 (@kenichimoriyama) February 19, 2023 なにしろ3000円であります。使えなくてすぐ捨てる羽目になっても惜しくない金額。その場でポチって注文してみました。 ニトリ3000円テントのスペック 早速届きました。ホームセンターなどで

    ニトリの3000円のテントで雪山登山してみた
    hatayasan
    hatayasan 2023/03/23
    「雨が降ったら車やキャンプ場の施設にすぐ逃げ込めるような環境であれば、このテントでもアリだと思います。」
  • 6月の北アルプスは危ない

    穂高で滑落して九死に一生を得た人の動画をYouTubeで見た。やっぱり6月の穂高は危ないなとあらためて思ったのだが、ほぼ同じ時期、ほぼ同じ場所で、自分も過去にかなりヤバい体験をしたことを思い出した。 動画の人は、穂高岳山荘まではなんとかたどり着いたのだが、山荘からの下りで滑落してヘリ救助になっている。まさにそこ! ほぼ同じ時期! まるでデジャビュかと思うほど条件は似通っている。 そのときの顛末を過去にPEAKSに書いたことがある。6月の穂高がどんな感じなのか知るにはそれなりにわかりやすい文章だと思うので、PEAKS編集部の許可を得ずに以下に掲載します。 -------------------------------------------------------------------- 6月25日 僕はひとりで涸沢まで登ってきた。あいにく天気はよくなく、断続的に雨が降っている。平日という

    6月の北アルプスは危ない
  • 『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』感想

    話題のこの。発売前に読んでいたので感想を書いておこうと思う。 上に載せたのは集英社の宣伝用POPで、私のコメントが載っているが、の端的な感想としてはこのとおり。これは宣伝用に書いたコメントではなく、献をしてくれた編集者に送ったメールの一部が使われたもので、率直な感想そのままである。 実を言うと私も、一時期、栗城さんについてを書こうかと考えたことがある。『トリックスター』というタイトルまで思いついていた。 (トリックスターというのは、「神話や物語の中で、神や自然界の秩序を破り、物語を展開する者である。 往々にしていたずら好きとして描かれる。 善と悪、破壊と生産、賢者と愚者など、異なる二面性を持つのが特徴である<Wikipediaより>」らしい。まさに栗城さんにピッタリのタイトルではないだろうか)。 が、結局書かなかった。自分には「栗城史多について書く理由がない」と感じたのが最大の理由

    『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』感想
    hatayasan
    hatayasan 2020/12/20
    「河野さんは愚直に栗城さんの実像を描き出そうとしている。その結果、浮かび上がるのが、実は意外なほどに愚直で不器用だった栗城さんの姿である」
  • 澤田実さん、寂しいです

    遭難するような人ではないと思っていたので、不意打ちをくらったようで当にショックです。 2年前、澤田さんについて書いた文章があります。結果的に公開されずじまいだったのですが、自分としても自信作で、なにより、澤田実という登山家の魅力をとてもよく表現できたと思っているので、ここに公開します。 *************** 首都圏に住む登山歴数年以上の人は、この顔に見覚えがあるんじゃないだろうか? 「あっ、カモシカの人だ!」と気づいたあなた、あなたは鋭い。東京・高田馬場にある登山ショップ「カモシカスポーツ」に行くと、いつもニコニコと人なつっこい笑顔で立っている店員さん。それが澤田実さんである。 「でも久しぶりに見た気がする……」と感じたあなた、あなたはさらに鋭い。澤田さんは3年前にカモシカスポーツを辞めている。現在は山岳ガイドとして活動しているのだ。 澤田さんのガイド資格は、「日山岳ガイド協

    澤田実さん、寂しいです
    hatayasan
    hatayasan 2020/06/02
    “高所登山からスキー、沢登りまで、まんべんなくハイレベルにやっている人ってあまりいないと思うんですが。”
  • 「山写」なる人物のこと

    先日、山岳写真の分野で経歴詐称事件が発覚しました。詐称していたのは、「山写」と名乗って山岳写真家として活動していた人物。顔と名を公表していないので何者なのかがよくわからないのですが、ツイッターで1万人以上のフォロワーを抱え、各種企業とコラボして山岳写真のセミナーなども開催し、ある種のインフルエンサー的な存在となっていました。 登山と写真で仕事をしている人。rel="nofollow" 一般にはほとんど知られていないと思われるのですが、登山と写真両方に関心のある人たちにはそれなりに影響力と存在感を持っていたと思います。とくにここ一年ほどは、ファイントラックの山岳写真用ジャケットの開発に協力したり、ペンタックスとコラボしたセミナーが開催されたり、YAMAPで連載が始まったりなど、活動が格化していました。 人が自称している経歴は以下のようなもの: ・20代は海外で山岳写真の修行をつむ ・現

    「山写」なる人物のこと
    hatayasan
    hatayasan 2020/02/28
    ブログを読んだことしか無いけど、経歴を詐称しなくてもアウトドア業界で食べていけるスキルを持つ人だと思っていた。
  • 経歴詐称記事のあとがき的なもの

    「山写」なる人物のこと こういう記事を書きました。 登山ライターとしてこういうことに関わるのは、気が進むものではありません。そもそも人の批判をするのは気が重い行為であるし、やたら時間と神経を使うわりにいいことがあまりないからです。ネット上でへんな誹謗中傷を書かれたりもします。 以前、栗城史多さんについて私が書いた記事がかなり注目されたことがありました。以来、登山の正義を追求する”山岳警察“としての役割を期待されているような気がするのですが、積極的にやりたいとは思いません。というのも、それをしたことろで、私には実利がないからです。 私が仕事をしている登山・クライミングメディアというのは、趣味レジャーのものであって、基的には読者のためになるポジティブな情報を提供することがテーマであります。そこでは闇を暴くようなネガティブな記事はあまり好まれません。私が文春の記者だったら違うのでしょうが、登山

    hatayasan
    hatayasan 2020/02/28
    「意図的な嘘や間違った思い込みでも、伝え方が巧みであれば世論は容易に流されてしまう。ならば、だれの目にも動かしようがない真実を、事情をよく知っている専門家がガツンと立ててやらなければいけない」
  • 角幡唯介、ノンフィクション本大賞受賞

    ノンフィクション大賞2018 - Yahoo!ニュース 角幡唯介が、Yahoo!ニュース屋大賞「ノンフィクション大賞」を受賞した。屋大賞といえば、いまやある意味、芥川賞や直木賞よりも価値がある賞。今年から新設されたノンフィクション部門の大賞第一号が角幡というわけだ。私は角幡が書く文章の大ファンであるので、受賞はとても喜ばしい。 以前、このブログで角幡の文章の魅力について書いたことがある。そちらもぜひ読んでいただきたいのだが、じつは当に読んでほしいのは、最後に紹介している角幡自身のブログの文章である(タイトルはここには記せない)。 『外道クライマー』書評 実際に会う角幡は、どちらかというと表情の変化がないほうで、しゃべりも訥々としており、あまり切れ者という印象がない。ところが著作から受けるイメージはキレキレであり、そのギャップにとまどう。どちらが角幡の真の姿なんだ。 7年前、角幡が

    hatayasan
    hatayasan 2019/02/11
    “このときの印象は「野人のような男だな」という一点につきた。とにかく目つきが鋭い。いまよりやせていて顔つきももっとシャープだったと思う。”角幡唯介氏の初対面の印象。
  • 道迷いを防ぐ地図の使い方

    8月11日の山の日、八ヶ岳の赤岳天望荘で、ちょっとしたトークショー的なことをやりました。じつは2年前にもやっていて、今回が2回目(前回のテーマは写真撮影のノウハウ)。せっかくスライドまで作ったので、ブログにも置いておこうと思います。 小屋の貼り紙には「地図読み」とありましたが、実際に話したテーマは「山での地図の使い方」。等高線を読んだりコンパスを使ったり以前の、基中の基みたいなことにしぼりました。ちょっと基的すぎてつまらないと言われるかな~と心配もしたのですが、結果としては、それほど退屈することもなく聞いていただけたようでよかったです。 お客さんというか聴衆は、当日、天望荘に宿泊していた方々。トークショーは夕をはさんで2回やったのですが、どちらも30~40人くらいで、計70人前後でしょうか。当日の宿泊客は180人くらいだったので、半分近くに出席していただけた感じかな。 夏の八ヶ岳っ

    道迷いを防ぐ地図の使い方
  • もはや「地図読み」は終わった技術なのかもしれない

    先日、越後駒ヶ岳に登ってきました。持っていった地図は、『山と高原地図』の電子版。スマホで見るやつです。1枚500円と安いことと(紙版の半額)、山行前夜でも買える便利さなどから、最近はもっぱらこれを利用しています(プラス、国土地理院サイトからプリントした地形図を持つのが最近の自分的定番)。 現場でそれを見ていたときに、いっしょに行った人と話したんですが、もしかして、「もう地図読みって、大多数の人には不要な技術になったんじゃないのか?」 なにしろ、スマホの画面はこれなわけです。 もうこれを見たら、現在地は一撃でわかるわけです。地図が読めなかろうが、どんなにどんくさいヤツだろうが、これなら間違えようがない。しかも現在のGPSは精度が高く、ほとんどズレがない。地形図とコンパスを使って現在地を割り出すよりよほど正確なのです。 かつて、ガーミン等のGPS受信機が登場し始めたころは(20年近く前)、画面

    もはや「地図読み」は終わった技術なのかもしれない
    hatayasan
    hatayasan 2018/08/20
    「「露出とピントを自分で決められなければ写真とはいえない」と言うのがナンセンスであるように、「地図読みの技術は登山に必須だ」という常識も時代の遺物になりつつあるのではないか」
  • 「賛否両論」の裏側にあったもの

    5月21日、栗城史多さんがエベレストで亡くなりました。当初は、死因や遺体発見の場所など、情報が錯綜していましたが、標高7400mのキャンプ地からの下降途中、滑落しての死亡ということで確定したようです。夜中に下降していたことについて疑問もありますが、状況によってそういうこともあるのかもしれない。そこは私にはわかりません。 事故の第一報以降、私が過去に書いたブログ記事(「栗城史多という不思議」「栗城史多という不思議2」)もアクセスが爆発。なんと1日で90万PVに達しました。あらためて、栗城史多という登山家の知名度の高さ、注目度の高さを知った気分です。 栗城さんについては、昨年の2回の記事で言うべきことは書き尽くしたし、事故のことについてはまだ詳細がわからなかったので、とくに何かを書くつもりはありませんでした。が、1だけ記事を書きました。 "賛否両論の登山家"栗城史多さんとは何者だったのか――

    hatayasan
    hatayasan 2018/05/30
    「命の危険がある無謀な挑戦からおりられなくなったボクサーと、無謀ぶりを理解せずに無邪気に応援している観客という構造」
  • 驚異のハイフリクションシューズ

    登山道具でこれだけ劇的な効果に感激したのは、パタゴニアのナノ・エア・フーディ以来でであろうか。モンベルの沢登りシューズ、サワートレッカーRS。もっと正確にいえば、それに使われている「アクアグリッパー」というソールの威力にである!!! 先週、群馬のナルミズ沢に沢登りに行った。沢登りに行くのは久しぶりで、私の沢用シューズはもうぼろかったので新調することにした。そこで選んだのがサワートレッカーRS。前々からラバーソールを備えた沢用シューズを試してみたいと思っていたので、これにしてみたというわけである。 とはいえ、ラバーソールの沢なんて使えるのか?という疑問というか不安も大きく、買って失敗という結果も半分覚悟していた。周囲で使っている人からは「けっこういい」という評判を聞いてはいたものの、沢といえばフェルトソール絶対世代の自分にとっては、ラバーソールがいいと言われたって、とてもじゃないけど信用で

    驚異のハイフリクションシューズ
  • 栗城史多という不思議2

    先日書いた栗城史多さんの記事、このブログを始めて以来最大のアクセスを集めました。ある程度拡散するかなとは思っていたけど、予想以上。ツイッターやフェイスブックでもたくさんシェアされて、その後会ったひと何人からも「読みましたよ」と感想を聞かされました。なんと栗城さん人からもフェイスブックの友達申請が来て、ひえーと思いつつもOKを押しておきました。 となるとやっぱり気になるので、栗城さんがらみの情報をいろいろ見てみました。これまで栗城さんを特段ウォッチしていたわけではないので、知らなかったこともたくさんありました。そのひとつはルート。栗城さんがねらっているのはエベレスト西稜~ホーンバインクーロワールと思っていたのだけど、これは結果的にそちらに転身しただけで、もともとは北壁ねらいだったようですね。 直接・間接に、いろいろ意見や情報もいただきました。ひとつうまい例えだなと思ったのは、「栗城史多はプ

    hatayasan
    hatayasan 2017/06/11
    「PEAKS編集部時代の元上司が、私が退職後に栗城さんに取材を申し込んでいたことを今回初めて知りました。登山雑誌は取材NGということで断られたそうです」
  • 栗城史多という不思議

    栗城史多さんがエベレスト登頂を断念したらしい。今回で7回連続の登頂失敗ということになる。 栗城さんのことは、これまで、まあちょっとどうだかなと個人的に思ってはいたものの、人をよく知らないし、話したこともないし(正確には10年くらい前に一度だけあいさつ程度を交わしたことはある)、判断はずっと保留してきました。ただしそろそろひとこと言いたい。さすがにひどすぎるんじゃないかと。 栗城さんはフェイスブックにこう書いています。 当は30日に登頂を目指す予定でしたが、ベンガル湾からのサイクロンの影響でエベレスト全体が悪天の周期に急に変わり当に残念でした。 25日の好天に登頂できればよかったですが、異様な吐き気が続き、当に悔しいです。。 高所ではどんなに体調管理しても何がおこるかわかりません。 ただ今回初めて「春」に挑戦しましたが、秋に比べて春は好天の周期も多く、西稜に抜けるブルーアイスの状況も

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