14万人情報流出、甘い認識 鹿児島市の自衛隊鹿児島地方協力本部で、1等陸尉、徳永安成容疑者(46)が、陸自隊員14万人とその家族の個人情報を流出させ逮捕された事件。氏名、住所、所属、家族構成などが漏えいし、国防を担う自衛隊員の安全を脅かしかねない情報にもかかわらず、同地本は「軍事的な機密はなく、大した問題ではない」という見解を繰り返し、情報管理に対する認識の甘さをうかがわせた。 事件が発表された8月31日深夜、同市東郡元町の同地本には多くの報道陣が詰めかけた。事件の重大性から会見を求める報道陣に、広報担当者は「流出したのはただの個人情報。犯行も個人的なもの」として当初、詳しい説明を渋った。 逮捕された徳永容疑者が勤務していたのは、同市武の鹿児島募集案内所だが、この勤務先についても「今は募集業務の最盛期で、マスコミの取材が殺到すれば、窓口業務に支障がある」と伏せた。 徳永容疑者が持ち出した経