打って、走って、ポロッ…。阪神原口文仁捕手(24)が、初のお祭り舞台を満喫した。「マツダオールスターゲーム2016」第2戦。監督推薦で初出場の原口は7回、代打で迎えた初打席で左翼フェンス直撃の同点二塁打を放った。さらに激走あり、ファウル飛球ポロリの失策ありの原口劇場。明日から再開される後半戦へ、弾みを付けた。 出番は終盤にやってきた。1点ビハインドの7回1死二塁。代打で球宴初打席に臨んだ原口が、日本ハム有原の直球を仕留めた。打球は夜空を切り裂き、左翼フェンス直撃の適時二塁打。あとわずかで本塁打の痛烈な一撃だった。シンデレラボーイが舞踏会で軽やかに舞った。 原口 1打席しかないと思ってたんで集中して。一振りで決められて良かったです。 今年4月26日まで3桁の背番号をつけた育成選手。わずか3カ月で立った夢舞台、それも初打席でいきなり結果を出すところは、まさに「神ってる」。続くヤクルト大引の中前