安倍政権が安保関連法案を衆院で強行採決し、野党が強く反発しています。衆院憲法審査会で自民党が推薦した憲法学者が「安保法制は憲法違反」と明言する“敵失”から法案の審議は迷走を始め、野党がそれを利用して違憲論争に持ち込み、安倍政権を窮地に追い込みました。 もっとも、与党が提出した法案を違憲だというのなら、どれほど“熟議”を重ねても合意に至るわけはありません。これは数で圧倒する与党を強行採決に追い込んで批判する“弱者の戦略”で、それが悪いとはいえませんが、野党にだって最初から議論するつもりなどなかったのです。 「戦争」だとか「徴兵制」だとか、いたずらに国民の不安を煽る言動も、政権奪還の気概を持つ(はずの)政党としては大人気ないかぎりです。こんなことでは、自民党と(永久護憲野党の)共産党の2つがあればいい、ということになってしまいそうです。 残念なのは、安保法制が違憲だとして、だったらどうするのか
![安保法制問題に「どうでもいい」感が漂う理由 週刊プレイボーイ連載(205) – 橘玲 公式BLOG](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3600ad6b24362f2f89dc4aad0c2d8894d5143b5b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.tachibana-akira.com%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F09%2Fta_400x400.png)