太陽光発電関連企業の倒産が相次いでいる。 東京商工リサーチによると、全国の倒産件数は2015年から急増し、16年は65件、負債総額は計242億円に上る。国が再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づく買い取り価格を年々引き下げ、「太陽光バブル」が収束したことが背景にあるが、業界では「安定した売電収入」をうたって投資を呼びかける手法が広がっていただけに、投資者からは不安の声が上がる。 ■ローンで投資 東京商工リサーチによると、小規模企業ほど経営悪化が顕著という。担当者は「倒産に至らなくても、信用不安に陥っている会社は少なくない。今年は業界の 淘汰 ( とうた ) がさらに進む可能性がある」と指摘する。