今晩の日経「あすへの話題」コラムで東京都老人総合研究所副所長の鈴木隆雄氏が書いておられる。そう、ニッポン人は「美しい日本の伝統」を必要以上に美化する傾向がある。最近は既得権者の経済的動機からその風潮がさらに強まっているように思う。 要旨抜粋; 江戸時代の小説や映画・テレビが花盛り。でも本当の姿はどうだったのだろう。 もっともよく思うのは、まゆ落としとお歯黒。これは掟であった。 もうひとつ思うのは、病人が出てこないこと。江戸時代の人骨を観察していると、お歯黒で真っ黒に変色した頭骨とともに、骨にまで達する梅毒。頭の頂にあるべき骨がすっかり溶けて消失した例もある。当時は梅毒が大流行で、専門医は大儲けしていた。杉田玄白もたくさんの梅毒患者を診ている。 天然痘も大流行していた。 でも、テレビにはそんなことは一切出てこない。 「安倍イナカモン長州閥政権」の「美しい日本」スローガンも、こういう現実を無視