キャッチャー・イン・ザ・ライ。 だだっぴろいライ麦畑みたいなところで、小さな子猫たちがいっぱい集まって何かのゲームをしているところを、僕はいつも思い浮かべちまうんだ。何千匹もの子猫たちがいるんだけど、ほかには誰もいない。つまりちゃんとした大人みたいなのは一人もいないんだよ。僕のほかにはね。それで僕はそのへんのクレイジーな崖っぷちに立っているわけさ。で、僕がそこで何をするかっていうとさ、誰かその崖から落ちそうになる子猫がいると、かたっぱしからつかまえるんだよ。つまりさ、よく前を見ないで崖の方に走っていく子猫なんかがいたら、どっからともなく現れて、その子猫をさっとキャッチするんだ。そういうのを朝から晩までずっとやっている。ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ。 ちょっと矛盾しているかな……。ちなみにこの記事を読んで思いつきました。