毎日新聞社と全国学校図書館協議会(全国SLA)が全国の小中高生を対象に毎年実施している「学校読書調査」の結果が「学校図書館」2021年11月号(全国学校図書館協議会)に発表された。 そこから見える2021年らしい動向について2つほど書いてみたい。 中2以上女子で「TikTok売れ」が顕著に 2021年にはTikTokで小説を紹介するけんごの取材記事が無数に作られたが、学校読書調査上でもTikTokの影響は確認できる。 「今の学年になってから読んだ本」においてTikTok売れの代表的なタイトルである『桜のような僕の恋人』『余命10年』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』などのライト文芸作品が中2以上の女子のランキングで上位に入っている。 いずれのタイトルも、実はTikTok売れが始まる以前から学校読書調査上で確認できる人気作だったが、2021年に