最初は岩崎弥太郎のルサンチマン演出が、あまりにクド過ぎて見ているのが辛かった「龍馬伝」がだんだん面白くなってきた。 龍馬に関わる歴史上の偉人の脇役陣が増えてきたことで、目指そうとする方向性が見えてきた感じ。 とりわけ前回の吉田松陰(生瀬勝久)と吉田東洋(田中泯)、今回の坂本八平(児玉清)と河田小龍(リリー・フランキー)の描き方が興味深かった。 もともと時代劇初挑戦の福山雅治には、龍馬役は荷が重いだろうとのことで、香川照之の岩崎弥太郎や、大森南朋の武市半平太で脇役を固めている印象があった。 ただ香川照之のルサンチマンが前面に出すぎているのに対して、福山龍馬があまりに屈託がなさ過ぎて、なんだこりゃと思っていたのだけれども、前回の「松陰先生!ワシも黒船に乗りたいです!」とか、今回の死の近い父親と家族たちに「黒船に家族を乗せて世界を回りたい!」と語って涙を呼ぶシーンとか見て、むしろ積極的に屈託のな