時間は歴史ではないし人生はストーリーではない。歴史やストーリーはいわば自分がどこから来てどこへゆくのか理解のための足がかりであり、虚無に陥らないため宙を掻く手応えを偽造するものだ。ミクロな話でいえば日記もそうした営為のひとつだ。おれは時間を生きていて日記を生きているわけではなく、たぶん脳内衆議院はそのようにしか駆動しないが、脳内参議院の業務として日記をつける。そこに意味はないかもしれないわけだが、その確率計算自体が脳内参議院の存在意義という甚だ曖昧な土台に根ざしており、考えても仕方ない。 …というようなわけで風呂だが、トラブルつづきだったこの夏以降はじめての目覚ましい改善傾向。風呂沸かしマシーンの点火安定性が劇的に向上した。つまり本来の機能を取り戻した。ボタン押せば沸く。あたりまえのようだが違う。その機能がぶっこわれた状態で半年ほど暮らしていたおれがいうのだから間違いない。ボタンを押せば風