大量の死者を出し社会を混乱させた大飢饉 歴史上、何度も飢饉が起きてきました。 食えない人が大量に出現して治安が悪化したり、戦争や内乱が起きたり、場合によっては王国や王朝が転覆する場合もありました。 その原因は天変地異や気候変動だけでなく、政治や経済政策の失敗といった人為的な原因で起きたものもあります。 世界史を揺るがした大飢饉を独断で10選んでみました。 1. 536年 地球大寒冷 「人類史上最悪の年」と呼ばれる天変地異 ビッグ・ヒストリーの歴史家の中には、536年を「人類史上最悪の年」と呼ぶ人がいます。現在のエルサルバドルにあったイロパンゴ火山が大噴火を起こし、巻き上げられた二酸化硫黄と火山灰が、地球全体を寒冷化させました。 これだけでなく、彗星または隕石の衝突もあったらしく、複合的な要因で「異常気象」が起こったようです。 この噴火以降、10年にもわたって「冬の時代」が到来しました。 例